クレジットカードの料金を払えないとどうなる?
クレジットカードは非常に便利なものです。 現金を持ち歩かなくて済みますし、レジで小銭を探す手間も要りません。利用状況…[続きを読む]
クレジットカード(クレカ)は非常に便利なものです。
しかし、自分の支払能力を超えて使いすぎてしまったり、またはリボ払いを利用しすぎてしまったりすると、大変なことになる可能性があります。
使いすぎないように計画的な利用をすることが大切ですが、それができる人ばかりではありません。
何社からも借り入れをしてしまい、返済能力を超えてしまう人は意外と多くいらっしゃいます。
そういった人は、お早めに弁護士に相談するべきです。
では、はたして弁護士はどういった解決方法を提示してくれるのでしょうか?
また、弁護士に依頼するとどのようなメリットがあるのでしょうか?
目次
自分の返済能力を超えるということは、そのままだと返済できず、利息や遅延損害金が積み重なっていくということです。
利息が積まれていくと、当然債務者の借金が膨らんでいきます。完済はどんどん遠のき、債務者の生活の破綻が近づいてくるということでもあります。
また、返済をしないと債権者が強制執行などの法的措置を行い、財産や給料を差し押さえる場合があります。
差し押さえを受けると財産や収入が減ってしまうため、債務者の生活はますます苦しくなります。
これを避けるには早めの対応をすることが必要です。
対応をするために弁護士に依頼すると、弁護士は「債務整理」を勧めます。
債務整理とは、裁判所に申立てをしたり、債権者と交渉したりして、借金の減額や帳消しができる制度です。
自己破産・個人再生・任意整理の3種がありますが、詳しくは3章で述べます。
債務整理の概要を説明する前に、弁護士に依頼するメリットをご紹介します。
メリットを知ることで、弁護士に相談しやすくなるはずです。
弁護士は借金の解決をサポートしてくれます。
借金を解決できれば、「収入のほとんどを借金返済に使ってしまい生活が苦しい」という状況を脱することが可能です。
債務整理をすることで毎月の返済額を大幅に減らし、生活が劇的に改善した例は多数存在します。
また、自己破産ならばほとんど全ての借金の返済義務を免除してもらえます。
弁護士に債務整理を依頼すると、弁護士は速やかに「受任通知」というものを債権者へ発送します。
これを受け取った貸金業者などの債権者は、その後債務者へ直接連絡を取ってはいけません。
受任通知の受け取り後は、「債権者は弁護士を通じて債務者へ連絡しなければならない」という法律があるのです。
そのため、債権者からの督促が債務者本人ではなく弁護士の方に行くようになります。
督促の郵便物や電話などが直接来なくなるため、落ち着いた生活を取り戻すことができるのです。
いつまでも債権者からの督促が来る状態では、郵便物や電話によって、または経済状況の悪化によって、借金のことがいつか周囲にバレてしまいます。
しかし弁護士に依頼すれば、督促が弁護士のところに行くので、借金のことがバレにくくなります。
また、債務整理をする場合にも、裁判所や債権者からの連絡が本人ではなく弁護士へ届くため、家族等に秘密にしたまま債務整理が可能なこともあります。
さらに、債務整理の手続きを迅速かつ円滑に終わらせることができるため、その意味でも借金がバレるリスクを大きく減らすことができます。
債務整理は債務者本人が行うことも理論上は可能です。
しかし、現実的には難しく、裁判所の中には弁護士によるサポートがあることを前提で制度を運用しているところもあるほどです。
自分で債務整理をしようとすると、失敗してしまうリスクを抱えることになります。
弁護士に依頼すれば、最適な債務整理の選択をしてくれますし、書類等の準備や債権者・裁判所とのやり取り等も代行してくれます。
自分で手続きをするよりも圧倒的に早く債務整理を終わらせることができるため、借金生活から早く抜け出すことが可能です。
最後に、3種類ある債務整理の概要を説明します。
あくまで概要の紹介に留めるので、詳しくはリンク先の記事をご参照ください。
裁判所に申立てを行って、借金をゼロにしてもらう制度です。
その代わり、債務者の持つ一定以上の財産が処分され、債権者への支払いに回されます。
めぼしい財産がない場合は全く財産を処分せずに済む場合もあるので、自分の場合はどうなるのかを弁護士に確認するといいでしょう。
こちらも裁判所に申立てを行う手続きです。
借金を最大で10分の1ほどに減額してもらい、減額された後の債務を原則3年程度かけて毎月返済していきます。
多くのケースでは借金が大体5分の1程度になりますが、借金の額や資産状況等によって異なります。
どのくらい減額されるのか、予め弁護士に見込みを聞いておくことをおすすめします。
裁判所を介さず、債権者と直接交渉して利息や遅延損害金をカットしてもらい、毎月の分割払いにしてもらう手続きです。
個人で交渉しようとしてもカード会社が交渉に応じてくれない場合がありますが、弁護士を使うことで債権者が応じてくれる可能性が高くなります。
また、弁護士は任意整理に応じてくれやすいカード会社を把握しているので、交渉が成功する見込みを教えてくれますし、どのくらい減額できそうかも計算してくれます。
今回は、クレジットカードの支払いで作った借金を返すことができず弁護士へ相談した場合に、弁護士が取りうる対応について解説してきました。
無理に借金を返そうとすると生活が苦しくなり、無理な労働をしたり食費・医療費を削ったりするなどして身体を壊すおそれがあります。
身体を壊しては元も子もないので、そうなる前に弁護士に相談して、無理なく返済できるように借金を減額するか、場合によっては自己破産をして借金そのものを無くすことをおすすめします。
カードの支払いが終わらない、借金が大量にある、何社からも借り入れをしているような人は、できるだけ早く弁護士に相談してください。
弁護士は法律の専門家であり、借金を解決する方法も熟知しています。
相談者にとって最適な借金の解決方法を教えてくれますし、迅速に債務整理も実行してくれるでしょう。
「あんなに悩んでいた借金が弁護士に相談したらあっさり解決した」というケースも多いので、1人で悩まず弁護士に相談することをお勧めします。