パチンコ依存症の特徴|どうしたら治る?主婦が借金地獄からの脱却

パチンコ依存症の特徴

2022年レジャー白書によると、パチンコの参加人口は720万人、市場規模は約14兆6000億円と発表されました。
新型コロナ禍以前の参加人口は1,000万人前後で推移していましたが、2020年は710万人まで減少し、現在もほぼ横ばいとなっています。

とはいえ、パチンコは娯楽部門の約4割を占め、根強い人気があるといえるでしょう。
そして、のめり込んだ結果「ギャンブル依存症」「主婦のパチンコ依存症」となってしまう人も少なくありません。

家族に内緒でパチンコへ通い、負けが嵩んでは借金を重ねるという悪循環で、気がついたら手に負えない負債が積み上がり自己破産へと至るケースも散見されます。

この記事では、パチンコ依存症の特徴や恐ろしさを指摘した上で、治療法(治し方)、パチンコが原因の借金の解決方法などについて解説していきます。

パチンコ依存症の特徴と問題

近年、ギャンブルからは縁遠いと思われていた主婦にまでパチンコ依存が拡がっていると言われています。
パチンコなどのギャンブルに依存するのは、意志の弱さや道徳観念の欠如といった個人的な問題ではありません。パチンコ依存症は誰もが陥る可能性がある病気です。

パチンコ依存症と向かい合うために、まずは正しい知識を身につけましょう。

パチンコ依存症とは?

パチンコ依存症は、1970年頃から医学的治療による改善が試みられるようになり、近年では脳内物質の異常が原因の精神障害として、自分の意志ではやめられない病気と理解されるようになりました(厚労省)。

パチンコ依存症に陥るメカニズムは、次のようなプロセスで説明されています。

  1. パチンコで大当たりする際の演出や音響が快楽物質の分泌を活発化させる
  2. 快楽物質で多幸感を得ると、脳はこれを報酬として認識し、繰り返し報酬を求める回路が形成される
  3. パチンコが習慣化し快楽物質が頻繁に分泌されるようになると、多幸感を司る中枢神経が次第に麻痺してしまい、悦びや快楽を感じにくくなっていく
  4. 脳はさらに報酬を求め、パチンコを打つ頻度が増える

これは一部の人だけが持つメカニズムではなく、誰しもが同じ状況に陥る可能性がある病気なのです。

また、パチンコ依存症の特徴として、「パチンコで負けた時の記憶は希薄化し、勝った時の記憶だけをよく覚えている」ということも指摘されています。

パチンコ依存症により生じる問題とは?

パチンコ依存症の人は、常時パチンコのことを考えているわけではなく、パチンコに結びつく何か(店の看板やネオンなど)を見てしまうと無性にパチンコがしたくなり、他のことに手がつかなくなってしまいます。

パチンコ依存症が進行すると、社会生活にも影響が出るようになります。

パチンコで、主婦の借金地獄

主婦が、仕事や家事、育児がおざなりになってしまったり、嘘をついてでもパチンコへ行こうとしたりするようになります。
またパチンコをするために返済能力を超えた借金をして、その借金にも抑制がきかなくなり、周囲の人が異変に気づいた時には、借金の額が数百万円にも膨れ上がっていたというケースも珍しくありません。

【ブラックリストに掲載され闇金に目をつけられる可能性】
パチンコで重ねた借金を返済できず滞納を続けた場合、貸金業者やクレジットカード会社が加盟する信用情報機関に「この人は借金を返さない」ということが記録されます。これがいわゆるブラックリストです。ブラックリストに載ると、5年〜7年間は新たな借り入れができなくなります。
ブラックリストに掲載されている依存症の人に融資をしてくれるのは、闇金のような違法な貸し付けを行う者しかいません。
借金をしてでもパチンコをしたいという欲求に抗えない場合、闇金からお金を借りてしまうことも考えられます。こうなると、違法な金利・執拗で苛烈な取り立て・脅迫など、トラブルが悪化してしまいます。

パチンコ依存症を治す・脱却する方法

パチンコ依存症は自分自身の行動をコントロールできなくなる病気なので、自分一人で解決するのは困難です。
パチンコ依存症から脱却するためには、以下の方法を試してみてください。

医療の専門家の助けを受ける

パチンコ依存症になる人は、真面目でストレスを抱え込みやすい・ストレスの対処が上手くできない、という個人的要因を抱えていることも多いといわれています。
また、パチンコ以外にストレス発散の手段がなく、他人の助けを敬遠しがちなことが依存症の深みにはまる原因になることもあるようです。

現在では、パチンコ依存症も病気と認識されているため、全国各地に依存症の治療を専門的に行う医療機関があります。
また、依存症について専門の相談員を配置している機関や団体も多くありますので、このような専門家の助けを受けて、治療による改善を図ることが有効でしょう。

各医療機関の他にも、以下のような専門の窓口に相談することをおすすめします。

なお、パチンコは気分の高揚と落胆を短時間で繰り返すことから脳に疲労がたまり、さらに金銭問題による心労も加わって、うつ病を併発するリスクも指摘されています。
うつ病の疑いがある場合にも、専門の医療機関にお早めにご相談ください。

心理カウンセリングを受ける

パチンコ依存症専門の心理カウンセラーに相談し、自分自身を見つめなおすことができます。自分を客観的に眺めることで、棚卸がすすみ、自己認識の改善が期待できます。

グループカウンセリングに参加する

同じ悩みを持つ人達と悩みをうちあけることで、相互の助け合いやアドバイスを受けることが期待できます。

環境の変化

パチンコ店への訪問を避けるような環境の変化を行うことが重要です。依存症を抱える人にとっては、誘惑がある場所に行かないことが大切です。

自己啓発

依存症について学び、自己啓発を行うことで、依存から脱却するための洞察を得ることができます。

健康的な趣味、スポーツに取り組む

ストレスやリラックスが得られる健康的な趣味や、スポーツで汗を流すことで、パチンコに対する欲求を軽減する効果が期待できます。

家族に打ち明けて協力を仰ぐ

依存症を治すには、普段から本人の近くにいる家族の理解と協力が不可欠です。

本人は自分が依存症であることを認めることはなく、その自覚すらないことがほとんどです。
治療を開始しても、本人が依存症であることを自覚するまでに時間を要する場合もあり、たびたび依存症状が再発することも珍しくありません。

家族が依存症について正しい知識を得て、本人を説得し、協力的に接していくことが非常に重要となります。
依存症になった本人だけでなく、家族のための会(依存症家族の会)も存在しますので、参加を検討してみてください。

パチンコ依存症・借金は専門家に相談を

パチンコ依存症を脱却するには、専門家の支援・援助が必要であることがご理解いただけたかと思います。
また、パチンコにより多額の借金を抱えてしまった場合、債務整理の経験が豊富な弁護士・司法書士に依頼をすることで、任意整理や個人再生、自己破産による借金問題の解決をサポートしてもらえます。

事務所によっては、パチンコやギャンブルなどの依存症についての知見・ノウハウも持ち合わせているため、専門の医療機関への橋渡しもしてくれるでしょう。

債務整理に強い弁護士・司法書士に無料相談

借金返済ができず、滞納・督促でお困りの方は、債務整理に強い弁護士事務所・司法書士事務所にご相談ください。

弁護士事務所・司法書士事務所に相談することで、以下のような問題の解決が望めます。

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執筆・監修
服部 貞昭(CFP・日本FP協会認定)
ファイナンシャル・プランナー(CFP・日本FP協会認定)
2級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)
東京大学大学院 電子工学専攻修士課程修了

新宿・はっとりFP事務所
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