「奨学金返還期限猶予期間の終了と返還開始のお知らせ」への対処法

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JASSO(日本学生支援機構)から「奨学金返還期限猶予期間の終了と返還開始のお知らせ」が届いた!どうすれば良いのだろう?

この記事では、そんなあなたへ向けて有効な対処方法を解説します。

学生時代に奨学金を利用して、返済が苦しいために「奨学金返還期限猶予制度」を利用されていた方は、返還制度の「期限」に注意が必要です。
経済事情にもとづく奨学金の猶予制度の適用期限は、基本的に「最長10年」です。10年経っても経済状況が改善していなければ、返済能力がなくても返済が再開してしまいます。

支払えなければ督促が来て裁判をされてしまうおそれもあります。

以下では、奨学金返還期限猶予期間が終了し「奨学金返還期限猶予期間の終了と返還開始のお知らせ」が届いた場合の対処方法をご紹介していきます。

1.奨学金返還期限猶予制度とは

学校卒業後、奨学金の返還が開始しても就職等がうまくいかず支払いが困難な場合「奨学金返還期限猶予制度」を利用できる可能性があります。

奨学金返還期限猶予制度とは、奨学金の返済を一定期間猶予してもらえる制度です。猶予期間は毎月の返済をしなくてもかまいませんし、延滞状態にもなりません。

奨学金返還猶予制度については「日本学生支援機構公式サイト 返還期限猶予」を参照ください。

2.奨学金返還期限猶予制度について

ただし奨学金返還期限猶予制度には、基本的に適用期限が設けられています。いつまでも「経済事情」などを理由に猶予が認められ続けたら、働かず収入を得る努力もしないで返済をせずに済ませようとする人が発生してしまうためです。

経済事情を理由とする猶予期間の延長期間は最長で10年です。

猶予制度は2009年から適用され始めたので、10年後である2019年から順次適用期限が切れていきます。

これにより猶予期間が切れたにもかかわらず、相変わらず低収入で奨学金を支払えない人が数多く発生することが懸念されています。

償還期限が切れる前にJASSO(日本学生支援機構)から「奨学金返還期限猶予期間の終了と返還開始のお知らせ」という書類が届きます。だいたい期間満了の2~3か月前に自宅宛に発送されるので、届いたらいつから償還が始まるのかしっかり確認しましょう。

3.返還期限猶予期間が満了した後に支払えない場合

奨学金返還期限猶予制度の期限が切れたとき、どうしても支払いができないで放置していたらどのようなことが起こるのでしょうか?

以下で奨学金返済を滞納した場合の流れをご説明します。

3-1.JASSOから督促が来る

予定されていた日に返済予定額の引き落としができない場合、JASSO(日本学生支援機構)から電話による督促があります。このときにきちんと支払えば事なきを得ますが、支払えなければ郵便で督促状が送られてきます。

また、奨学金を借りるときに親などに連帯保証人になってもらっていた場合、連帯保証人へも督促が行われます。

3-2.信用情報に延滞情報が登録される

JASSOはKSC(全国銀行個人信用情報センター)に加盟しているので、滞納後3か月程度が経過すると、個人信用情報に事故情報(延滞情報)が登録されます。

これにより、本人は「ブラックリスト」に載り、一切クレジットカードを作ったりローンを組んだりできなくなります。

ブラックリストについては以下の記事をご覧ください。

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3-3.一括請求をされる

それでも支払いをしないで放置していると、JASSOから残金と延滞金の一括払い請求をされます。

3-4.支払督促申立をされる

一括請求が行われても支払いをせずに放置していると、今度は裁判所を使って「支払督促」の申立をされます。

支払督促とは、債務者が負債の支払いをしない場合に債権者が申し立てることにできる制度で、債務者が一定期間内に異議を出さなければ強制執行の権利を認めてもらえるものです。

支払督促の申立を受けた場合、裁判所から「支払督促申立書」を受け取ってから14日以内に「異議申立書」を提出しないと、JASSOから財産や給料を差し押さえられる可能性が高くなります。

3-5.異議申立書を提出すると通常訴訟になる

14日以内に異議申立書を提出した場合には通常訴訟に移行するので、裁判に対応しなければなりません。裁判で争っても通常は債務者側が敗訴し、奨学金残金と延滞金の支払い命令が出てしまいます。

親などが連帯保証人になっている場合、親に対しても支払督促申立をされて、支払い命令が下る可能性があります。

3-6.差し押さえをされる

支払督促に異議を申し立てなかった場合や裁判で支払命令が出た場合、放っておくと財産や給料を差し押さえられる可能性が高くなります。

以上のように、奨学金を返済せずに放置し続けていると、最終的には給料や財産を差し押さえられて生活できなくなってしまうおそれが高まります。

【奨学金返済を延滞した場合、連帯保証人(家族や親戚)への影響は?】
奨学金を返せない場合、連帯保証人となっている家族にも大きな迷惑をかけるので注意が必要です。
連帯保証人は本人と同様の支払い義務を負うので、本人が返済できないなら代わりに全額を払わねばなりません。
一方、奨学金を借りるときに機関保証を利用した場合には、親や親戚に迷惑をかけることはありません。

4.奨学金をどうしても返せない時の対処法

奨学金猶予制度の適用期間が切れてもどうしても返還できない場合、どうすれば良いのでしょうか?

4-1.延滞据置猶予制度の申請

まず、当初の利用時期から10年が経過しても引き続き奨学金延滞据置猶予制度を利用できるケースがあります。

それは生活保護受給中の方や傷病で働けない方です。

この場合、さらに1年猶予の申請をできるので、これまで更新してきたのと同じように更新の申請を行いましょう。

延滞据置猶予制度は「日本学生支援機構公式サイト 延滞据置猶予」をご覧ください。

4-2.奨学金減額申請をする

奨学金猶予制度の期限が切れても奨学金減額制度を適用できる可能性があります。

減額制度とは、返還期間を延長して毎月の返済額を減額してもらえる制度です。ただし奨学金の総返済額は減額されません。

多少とも収入がある場合には、JASSOに相談して減額申請をしてみるのが良いでしょう。

減額制度は「日本学生支援機構公式サイト 減額返還」を参照ください。

4-3.奨学金免除制度を申請する

奨学金返済義務は、本人が死亡した場合や重度の障害で労働能力を失ったら全額免除されて支払い義務がなくなります。

もしも重度の障害を負って今後一切働けない状況になっていたら、医師の診断書などを用意して免除の申請をしましょう。

免除制度については「日本学生支援機構公式サイト 死亡又は精神若しくは身体の障害による返還免除」を参照ください。

4-4.自己破産や個人再生をする

上記のいずれの方法によっても解決できない場合、債務整理を行って解決しましょう。

個人再生をすれば奨学金の返済額5分の1や100万円にまで抑えられる可能性がありますし、自己破産をしたら奨学金の支払い義務が一切なくなります。

連帯保証人も奨学金の返済をできない状態であれば、一緒に個人再生や自己破産をして連帯保証人の支払い義務もなくすことが可能です。

自己破産や個人再生できちんと整理したら、JASSOから給料や預貯金を差し押さえられるおそれはなく安心して暮らしていけます。

支払いができないまま放置しているよりはずっと良いので、困ったときには早めに弁護士に相談して適切な方法で債務整理をしてもらいましょう。

自己破産については以下の記事をご覧ください。

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また、個人再生については以下の記事をご覧ください。

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5.まとめ

奨学金の返済ができなくて困っていても、JASSOはあまり親切に相談に乗ってくれませんし、支払いをするよう督促してくるばかりです。

解決するには自己破産などによって支払い義務を法的に免除してもらう方法が効果的です。

収入が少なく返済困難であれば、一刻も早く債務整理をして困難な状況を解消するのがベストです。

まずは勇気を出して、債務整理に熱心に取り組んでいる弁護士に相談し、適切な解決方法についてのアドバイスをもらいましょう。

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