知らない間にリボ払い!?クレジットカードで借金をしていたら

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自分では設定した記憶がないのに、いつの間にかすべての支払いが「リボ払い」になっており、支払いがなかなか減らなくて困っているという方が急増しています。

明細書の確認をしていないと、あっという間に「リボ払い」の残高が膨れ上がり、多重債務を抱えてしまうのです。

今回は、「知らない間にリボ払い」の被害事例と、消費者が気をつけるべきポイント・対処法をお伝えします。

1.クレジットカードで借金が増える理由

多くの人が日常的に気軽に使っているクレジットカードですが、クレジットカードで買い物をすると言うことは一時的にお金を借りて買い物をするということです。

借りたお金は毎月決まった日に口座から引き落とされます。引き落とされるお金が多ければ多いほど生活に使えるお金が減っていき、結果として生活が苦しくなります。生活が苦しくなれば、買い物をするときにクレジットカードを使う頻度が増えてしまいます。この繰り返しで借金が増えていき、やがては返済不能な状態に陥ってしまうのです。

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2.「リボ払い」について

2-1.リボ払いとは

「リボ払い」とは、毎月の支払いが一定額になるクレジットカードの支払い方法です。
正式には「リボルビング払い」と呼ばれており、支払い計画が立てやすいといして各クレジットカード会社が支払い方法の1つとして設定しています。

リボ払いはどこのクレジットカード会社でも行われている一般的な支払い方法であり、UFJカード、MUFGカード、三井住友カード、アメリカンエクスプレス、JCBカード、オリコカード、楽天カード、セゾンカード、エポスカードなど、有名なクレジットカードであればどこでも受け付けています。

リボ払い自体は便利な制度で、欧米では一般的に行われています。
消費者の方は、いくら借り入れがあっても月々一定の返済額で済むので家計を圧迫することが少なく、毎月の計画も立てやすいメリットがあります。

借り入れにあたっては、もちろん限度額の制限はありますが、月々固定かつ自分で決めた低額の返済額を払えば特に督促などもありません。このため、気が楽だと言う人もいます。

もっとも、良いところばかりではありません。

2-2.リボ払いの危険性

リボ払いは、利用残高がいくらかわかりづらく、残高が残っている限り延々と支払いが続きます。
支払いが続く間は金利手数料も合わせて払い込まなければならず、普通に商品を一括払いで買った時に比べてかなりの負担になる場合があります。

簡単な例をあげて、分割払いとリボ払いを比較してみましょう。
買い物が好きなAさんは、クレジットカードで毎月、次のような買い物をしました。

利用月 利用用途 金額
1月 バッグ 30,000円
2月 炊飯器 45,000円
3月 旅行 60,000円
4月 洋服 15,000円

これらをすべて3回分割払いにした場合と、月々1万円のリボ払いにした場合の毎月の返済額を比較してみます(ただし、利息と手数料は考えないものとします)。

返済月 分割払い
(3回)
リボ払い
(月々1万円)
2月 10,000円 10,000円
3月 25,000円 10,000円
4月 45,000円 10,000円
5月 40,000円 10,000円
6月 25,000円 10,000円
残額 5,000円 100,000円

すると、6月末時点で、分割払いでの残額は5,000円であるのに対して、リボ払いでの残額は10万円も残っています。

このように、リボ払いの場合、いくら買い物をしても毎月の支払額が変わりません。上記の例のようにひと月に5万円以上の買い物をしても、リボ払いなら毎月支払うのは一律で1万円なのです。
限度額いっぱいまで買い物をしても直近の生活には影響がないため、自分の収入を顧みずに買い物を続けてしまい、やがて破綻を迎えることになります。

しかも、リボ払いの場合これに加えて15%~18%の高い金利が上乗せされます。
年間30万円の利用であれば、手数料だけで5万~7万円程度とられてしまうのです。

ショッピング 買い物

2-3.被害事例

国民生活センターの情報によると、近年「リボ払い」の相談件数が急増しています。2004~2009年度(11月末)まででは、1,129件のトラブルの報告があったようです。

先にご説明した通り、いつの間にか「リボ払い」になってしまい、支払い残高が減らないという相談が多く寄せられているようです。リボ払い専用カードを契約したことを知らず、そのまま利用しているというトラブルもあります。
多くのクレジッドカード会社でリボ払いを利用して、いつのまにか多重債務者になってしまう事例も報告されています。

「リボ払い」は、月々の支払いが一定になり、心理的に安易に手を出す人が多いのも原因となっています。
一度リボ払いを経験すると、毎月一定額の返済で済むリボ払いの便利性にに魅力を感じてしまい、際限なく買い物をしてしまうのです。

また、クレジットカード会社がキャンペーンなどで特典を付けて勧誘していることも、トラブル被害に巻きこまれる消費者を作り出す要因となっているのかもしれません(クレジットカードは主に手数料で利益を得ているので、リボ払いを選択してもらうことでより儲かるのです)。

  • クレジットカードの初期設定が勝手にリボ払いになっていた
  • 更新で新規カードを作った際、知らないうちにリボ払いが設定されていた
  • 普通のクレジットカードとリボ払い用のカードがあり、間違って(あるいは知らずに)、リボ払い用カードで支払った

上記のような事例が多発しているので、新規クレジットカード作成や更新の際は要注意です。

【認識のないリボ払いは支払い免除にはならないのか】
本人が認識しないままリボ払いを行っていたら、「取消しや支払いが免除されるが当然では?」と思う方もいらっしゃると思いますがし、現実は、そううまくいかない状況です。
「リボ払い」を初期設定としたクレジットカードを発行する際は、割賦販売法の規定から「リボ払い」が初期設定となっていることが記載された書面を交付することが義務付けられています。
したがって、この書面がない場合は問題となり、違法な勧誘となるのですが、契約書などの約款に記載されている場合は、法律上問題とならないのです。そして、ほとんどのケースの場合、小さい文字で「リボ払い」に関する記載があります。
これを見落としているのは消費者側の落ち度となりますので、支払いの取消しや免除を訴えることはなかなか難しいと思われます。
「契約書を確認してくださいね」と言われた際に、自分でしっかり契約書を読むなどの防衛策をとるしかないのが現状です。

3.リボ払いで借金地獄に陥らないために

では、リボ払いによる借金の自己防衛策として、簡単にできることはあるのでしょうか。

3-1.新規発行時

まず、クレジットカードを申し込む際は、「リボ払い専用カード」ではないことをしっかりと確認しましょう。

店舗の場合は担当者に確認します。インターネットでの申し込みの場合は、勝手に「リボ払い専用カード」にチェックマークが入ってないかなどを確認します。
クレジットカードの名前自体がリボ払いを対象とした名前になっていないか確認することも大切です。

また、申し込んでカードが届いたら、記載内容を確認してください。自動的に「リボ払い」サービスになるなどの記載がないか、カードの支払い設定部分で「リボ払い」になっていないかをチェックすることで、トラブルを未然に防ぐことができます。

カードが2枚同封されていた場合は、一方はリボ払い専用カードである場合があります。

最後に、初月のカード利用後は、支払い明細を必ず確認してください。そこで「リボ払い」になっている場合には、すぐに一括払いに切り替えることで対処します。

3-2.更新時

クレジットカード更新については、キャンペーンなどの案内が届き、「リボ払い」が初期設定のカードに切り替えてしまうという事例が考えられます。

キャンペーンの案内を確認し、「リボ払い」が前提の対象サービスではないか確認しましょう。また、申し込み後は、カードが届いてから新規発行の場合と同じ点を確認してください。

3-3.毎月の支払いの際のポイント

毎月の支払いが苦しくなってくると、「リボ払い」を選択したくなる方もいらっしゃるとおもいます。

しかし、ご説明した通り、「リボ払い」は金利手数料が15%~18%です。支払い終わるまでに時間がかかることも多く、将来的には負担が増える可能性が高いといえます。
そのため、分割払いやボーナス一括払いなどの他の方法も検討してみてください。

手数料のかからない支払い方法を選択

リボ払いの欠点は、継続して支払わなければいけない手数料です。

手数料を払わないためにも、支払いは一括払いもしくは2回払いにすると良いでしょう(2回払いは手数料がかかると思っている方もいますが、実際には手数料無料です)。
また、ボーナス一括払いにするという手段もあります。

最悪でも、リボ払いではなく分割払いを検討することをおすすめします。

手数料を常に把握する

リボ払いの一番の問題点は手数料です。そこで、手数料の額を常に把握し、「自分はこんなにも手数料で損をしている」ということを知り、支払いを見直すことが大切です。

月額手数料は「利用残高×手数料率÷365日×30日」という計算式で算出可能です。ネットを検索すれば、リボ払いの手数料額をシミュレーションできるサイトも見つかります。

リボ払いを利用した後は、手数料の把握が不可欠です。

利用残高を常に確認し、減らす意識をする

リボ払いの欠点は、利用残高がわかりにくいことです。常に利用残高を確認しておかないと、思わぬ額の借金を知らないうちに背負ってしまうことになります。

「利用残高×手数料率÷365日×30日」という計算式を見ればわかるように、利用残高が多いと手数料が高くなってしまいます。
利用残高の把握は、手数料の把握に直結しますので、機会があるごとに確認してましょう。

また、利用残高が多いと長期にわたって返済が続きます。これを防ぐには利用残高を早めに減らすしかありません。

お金に余裕があるのであれば、利用残高を一括で支払う(繰り上げ返済する)のが最短の解決策です。ボーナス払いなどもおすすめです。
それが難しいは、月々の支払額を多くして一刻もはやく利用残高を減らしましょう。一時的に生活が厳しくなるかもしれませんが、カード会社に支払う手数料は結果的に安くなります。

 

このように、新規カードの発行・更新・毎月の支払いで気をつけるべきポイントはいくつかあります。

何よりも大事なことは、「リボ払い」になっていないかどうかを自分でチェックすること。そして、安易に「リボ払い」にせず、明細書をしっかりと確認することです。

4.リボ払いによる借金の解決策

リボ払いによって借金地獄になってしまったら、なんとかその状態から抜け出さないといけません。

最後に、リボ払いによる借金の解決策をご紹介します。

4-1.借金の借り換え

リボ払いを続けている限り、下手すると永遠に支払いが終わらない可能性すらあります。
まずはリボ払いを終了させることを考え、低金利で条件のいい「借り換えローン」などに乗り換える方法があります。

借り換えローンから資金を調達できれば、そのお金でリボ払いを完済することができます。あとは借り換えローンからの借金をコツコツ返済するのです。

注意が必要なのは、借り換えローンを利用したのに却って借金が増えてしまう場合があることです。
借り換えローンの限度額が多いと、借金に慣れた人は再び限度額いっぱいまで使ってしまい、さらに大きな借金を作ることがあるのです。

4-2.任意整理

任意整理は、弁護士や司法書士などの専門家が貸金業者と交渉を行って、現実的に返済が可能となるように利息を減免してもらう制度です。
和解という手段で穏便に解決を図れますし、代理人に任せることで督促が止むのがメリットです。

債務者は、減額された借金を現実的に可能な範囲で毎月返済していくことになります。
借金の元本は減りませんが、リボ払いの高額な利息が減少するため、返済がかなり楽になります。

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4-3.過払い金返還請求

消費者金融などの貸金業者に払い過ぎた利息(利息制限法を超える利息)について、新たに計算をし直し、その払い過ぎた分を返還してもらう方法です。

リボ払いでの取引のうち、過払い金返還請求ができる可能性があるのはキャッシングの取引のみです。キャッシングはお金を貸し借りするので利息が発生し、利息制限法の対象となるためです。

一方、ショッピングの場合、利用者がその場で支払うべきお金をカード会社が一時的に「立替金」として支払ってくれた、という形です。リボ払いのときに支払っているのは「利息」ではなく「手数料」であり、適用される法律は「割賦販売法」などです。

つまり、ショッピングはそもそも「利息制限法」の対象ではありませんから、どんなにたくさん手数料を払っていたとしても過払い金返還請求はできない、というわけです。

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5.リボ払いの支払い方式

クレジットカード キャッシング

リボ払いには複数の支払い方式があり、それぞれ特徴があります。

場合によっては毎月の返済額が変動しますので、「リボ払いなら一定額の支払いだと聞いていたのに、いきなり多額の請求が来た!」と驚く人もいるかもしれません。

最後に、代表的な支払い方式を列挙します。
どの方式を採用しているかは利用する金融機関ごとに違うので、事前に確かめておきましょう。

  • 元利定額リボルビング方式
  • 元金定額リボルビング方式
  • 定率リボルビング方式
  • 残高スライド元利定率リボルビング方式

5-1.元利定額リボルビング方式

毎月固定の返済額を決めて支払いする方法で、一般的なリボ払いのイメージに近いです。

支払う利息を加味したうえで、返済額を一定にして支払います。支払額自体は一定なのですが、支払いを始めた当初は利息を多く支払っており、元本の部分の支払いは少なめです。

支払いが進むと元本部分の支払いが多くなっていきます。

5-2.元金定額リボルビング方式

元本部分の支払額を固定化し、そこに利息を上乗せした額を毎月支払います。

利息は利用残高に応じて毎月変動するので、残高が多いと毎月の支払額も多くなります。

5-3.定率リボルビング方式

利用残高の額に応じて毎月の返済額が変わる方式です。
例えば「残高の◯%を毎月支払う」などのようにして返済額が決定されます。利用残高が多いといきなり支払額が跳ね上がることがあるので、通常のリボ払いのイメージとは異なるかもしれません。

残高が少なくなれば返済額が減りますが、いつ完済できるかが把握しづらいデメリットがあります。

5-4.残高スライド元利定率リボルビング方式

利用残高に応じて段階的に支払額が変わる方式です。

例えば、以下のようにして支払額が決められます。

  • 利用残高が50万円以上なら利用残高の10%を支払う
  • 40~50万円なら利用残高の8%を支払う
  • 30~40万円なら利用残高の6%を支払う

定率リボルビング方式と同じように、残高が少なくなれば返済額が減りますが、自分で返済額を調整したり把握したりしづらいという短所があります。

6.リボ払い手数料による借金は弁護士・司法書士へご相談を

リボ払いは、できるだけその利用を控え、やむを得ずリボ払いを利用した場合はできるだけ早く返済を完了させましょう。

毎月の支払いがままならないほど「リボ払い」が膨れ上がってしまったケースでは、債務整理を行う方がほとんどです。リボ払いによる借金の場合、債務整理の中でも、任意整理の手続きをとる方が多いでしょう。

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