ギャンブルが原因でも自己破産はできるのか?

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「競馬やパチンコで借金してしまった!ギャンブルが原因でも自己破産で人生をやり直せるの?」

ギャンブルを始めるきっかけは人それぞれです。例えば、競馬の場合、友達に誘われて興味本位で馬券を買ったのが始まりという人もいれば、馬の美しさに魅かれて始める人もいます。実際にやってみるとなかなか楽しく、休日の度に競馬場に足を運んでいるという人もいるでしょう。

しかし、そんなギャンブルも楽しみの範囲で収まっていれば良いのですが、一般的にギャンブル行為はエスカレートしやすく、気が付けば借金を重ねてお金をつぎ込んでいた…というケースも少なくありません。
競馬やパチンコなどのギャンブルにのめり込んで借金地獄に陥り、そこから先の人生は転落の一途、というのは、現実にも起こり得ることなのです。

借金が増え続け返済ができなくなったとき、法律的に解決する手段として「自己破産」という制度があります。
自己破産をすると借金の返済を免れますが、世間では「ギャンブルで作った借金では自己破産できない」などという噂もあり、問題解決を先送りして不安になっている人もいることでしょう。

結論から言うと、競馬やパチンコなどのギャンブルで多額の借金を抱えた人でも自己破産は可能です。この記事で、問題解決への道筋をお伝えするので、ぜひご覧ください。

1.ギャンブル依存の危険性

競馬・パチンコなどのギャンブルは、楽しみの範囲で収まっている分には問題ありませんが、のめり込んでいくにしたがって危険性が高くなります。

1-1.ギャンブル依存症

ギャンブルは、続けていると知らず知らずのうちに依存症に発展する可能性があります。もし、「ギャンブルにお金をつぎ込んで次の給料日までの生活費がない」というような状態に陥っていたら、それはもはや立派な「ギャンブル依存症」です。

ギャンブル依存症の正式名称は「病的賭博」で、世界保健機構(WHO)が警鐘を鳴らしている精神疾患の1つです。

ギャンブルに依存性が生じるのは、勝ったときに脳内でドーパミンが分泌され快楽を感じるからです。瞬間的に幸せな気分になるので常習化しやすいと言われています。
ギャンブル依存のきっかけは精神的に弱っているときが多く、当たりがでると不安は解消されます。脳が一度その快感を覚えると、不安な気持ちを穴埋めしようとまたギャンブルに走ってしまうのです。

その行動を繰り返すうちに、止めたくても止められない状態に陥り、理性とは裏腹に身体と心がギャンブルを欲してしまい完全に依存症になってしまうということです。

ギャンブル依存の状態になると、経済的、精神的、社会的に大きな影響が出るため、破産や家庭崩壊といった悲惨な結末を迎えるケースも珍しくありません。

1-2.ギャンブルの負けを取り戻そうと借金を重ねてしまう

ギャンブル依存までいかなくても、ギャンブルでつい借金をしてしまう背景には「コンコルド効果」と呼ばれる心理状態があると言われています。
コンコルド効果とは、ある対象に対してこれまで投資したお金を惜しんで、それを取り戻そうとさらにお金を投資してしまう心理のことです。

例えば競馬の場合、「3万円損をしてしまったから勝つまでは止められない」「5万円使ったから次こそは勝つだろう」といった心理です。

ギャンブルは、確率的に続けるほど損をする仕組みになっています。従って、合理的に考えれば、お金がもったいなければ、ギャンブルを止めるのがベストです。
しかし、こうした心理状態にハマると理性的な判断が下せなくなるので、損を取り戻そうとさらに借金を重ね破滅への道をたどってしまいます。

もし、現実にギャンブルで借金が増え続けていたら、一刻も早く手を打たなくてはなりません。損を取り戻す行為を止め、少しずつ借金を返済していかなければならないでしょう。

もし、返せない額の借金になっているのであれば、債務整理も選択肢に入ります。

債務整理には、大きく分けて任意整理、個人再生、自己破産の3種類があります。
このうち、借金が全て免責されるのは自己破産です。しかし、自己破産は希望者全員ができるわけではなく、適用には一定の条件がつけられています。

では次に、その条件とはどのようなものか、また、ギャンブルで作った借金で自己破産はできるのかという点に、焦点を当てていきます。

2.ギャンブルが原因で自己破産はできるのか

2-1.自己破産とは

自己破産は、借金を返せない人にとって最終手段とも言える手続きです。借金を一部でも返せる見込みがない人が、自己破産を選択します。

自己破産はメリットもデメリットも大きいので、自己破産がベストの選択となるかは人によって異なります。

自己破産の一番のメリットは借金が全て免責されることです。自己破産が認められれば以後は返済をする必要はありません。
しかし、その代わりに、住宅や車などの資産は没収され、債権者に配当されます。マイホームを持っている人は、せっかく手に入れた自宅を他人に明け渡さなくてはなりません。以後の住まいや家族の生活の心配もあり、デメリットは計り知れないものがあります。

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また、一定期間は信用情報機関に事故情報が登録されるので、その期間中に新たな借入ができなくなる他、警備員や一部士業などは一定期間従事できないなど、職業上の制約も伴います。

2-2.免責不許可事由

自己破産による借金の免責は「申し込んだら誰でもOK」というわけではなく、様々な理由で借金の免責が不可になるケースもあります。

免責を認めない「免責不可事由」は全部で11種類あります。

免責の許可は、自己破産に至る理由や手続きへの協力が決め手となります。免責不可となる事由は以下の通りです。

  • 財産を隠したり不当に壊したりする(1号)
  • 産直前の不当な借金や買い物による換金(2号)
  • 一部の人にだけ借金を返す偏頗弁済(へんぱべんさい)を行った(3号)
  • 浪費やギャンブル等の借金(4号)
  • 詐欺的な借り入れ(5号)
  • 業務や財産の帳簿類・物件を隠すor偽造する(6号)
  • 債権者に関する虚偽の申告(7号)
  • 裁判所に対する説明拒否及び虚偽の申告(8号)
  • 破産管財人等の業務を妨害する(9号)
  • 過去7年以内に免責取得をしている(10号)
  • 破産法上の義務に違反するとき(11号)

競馬・パチンコなどが原因の場合は、上記の浪費やギャンブル等の借金(4号) に該当するので、免責不可事由にあたります。

例えば、競馬やパチンコといったギャンブル行為による借金以外でも、高級ブランド品の購入や、風俗店通いで作った借金もこれにあたります。
その他、株、FX取引など、高額な投資行為も免責不可とされますが、詐欺に遭っていた場合はその限りではないなど、実際の可否の判断はケースバイケースです。

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しかし、これらの事由があれば、絶対に免責が不可になるとは限りません。裁判所がそれぞれの事情を考慮して免責を許可する「裁量免責」という制度があります。

2-3.裁量免責

裁量免責とは、裁判所が自己破産に至るまでの事情を考慮して、免責不可事由があっても免責を認めるものです。つまり、裁量免責の決定が下されれば、借金返済の必要はなくなります。

裁量免責が認められるかどうかはケースによって異なるので一概には言えませんが、以下の3つの点が主に考慮されます。

①免責不許可事由の重大性

裁量免責が認められるかどうかは、免責不可事由の程度にもよります。不可事由があっても、その程度が軽い場合には裁量免責が認められることがあります。

反対に、膨大な借金額で大半が遊興費に消えていたり、悪意を持って一部の人にだけ返済を行っている場合は、事由が重大と判断され免責不可になる可能性があります。

②破産手続きへの協力の有無

破産手続きにおける協力度もチェックされます。裁判所、債権者、破産管財人等に対し非協力的な態度で臨む場合には、免責不可の決定が下される可能性があります。
例えば、債権者や裁判所に対して虚偽の申告を行ったり、債権者集会への出席を怠り必要な説明をしないときなどです。

自己破産は債権者に対して損害を与えることになるので、手続きにおいて誠意がないと判断されれば、免責は認められなくなります。

③経済的な更生の可能性

経済的な更生も考慮されます。自己破産に至った原因を改め、経済的な再生を目指していることが認められれば、裁量免責の決定が下りることがあります。

反対に、自己破産の手続き中も浪費やギャンブルが続いているようであれば、経済的な更生の見込みがないと判断され、裁量免責が認められないこともあります。

 

このように、ギャンブルが原因であっても、裁量免責によって自己破産することは可能です。実際、破産手続きでは余程のことがない限り裁量免責は認められ、最終的に9割以上が免責されています。

しかし、ギャンブルが原因の時は、免責不可事由の重大性や経済的な更生といったことも考慮されるので、破産手続きの際には以下の点に気を付けましょう。

3.ギャンブルが原因で自己破産する際の注意点

3-1.反省文を誠意込めて書く(反省の意を示すこと)

自己破産に至る原因が競馬・パチンコなどのギャンブルだったというのは、残念ながら同情の余地は高いとは言えません。

裁量免責は、いわば裁判所の温情的な判断でもあるので、自己破産の際には反省の意を示すことが大切です。

反省文を誠意込めて書くことで、裁量免責をしてもらえる確率が上がります。

また、破産手続きには誠意を持って臨み、裁判所や債権者に対して協力的であれば、心証も良くなり、裁量免責を認めてもらえる可能性が高くなります。

3-2.ギャンブルを止めること

裁量免責が認められるためには、経済的な更生もポイントとなります。ギャンブルで借金を作って自己破産に至ってしまったのであれば、そのギャンブルを止めることが何よりも大事です。

自己破産を招いた事情がなくなれば借金をする必要もないため、経済的な更生が期待できると判断され、免責は認められやすくなります。

4.ギャンブルが原因の自己破産も弁護士・司法書士へご相談を

ギャンブルが原因の借金であっても、自己破産は可能です。しかし、ギャンブルは免責不可自由に該当するので、裁量免責を目指すことになります。
裁量免責が認められるためには、反省の意を示し、今後はギャンブルをしないと誓うことが大切です。そうすれば、大半の案件は許可されます。

ただし、借金の額が多くなりすぎると、「免責不可自由の重大性」という点にひっかかる可能性もあります。そのため、借金が膨らむ前に手を打つことが肝心です。

もし、ギャンブルによる借金が返せなくて困っていたら、早めに弁護士・司法書士などの専門家にご相談ください。早期であれば、自己破産ができる可能性も高くなります。
また、自己破産以外の選択肢についてもアドバイスをしてくれるでしょう。

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