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山口県の世帯数ランキングとその内訳
山口県の世帯数は、全国第25位と、人口の多さのランキングを僅かに上回っているものの、人口の多さと世帯数の多さが比例している都道府県であると言ってよいでしょう。
また、持ち家率ランキングは、全国第20位と、平均より高い順位であり、比較的マイホームを所有しやすい都道府県と考えられます。
一般的に、東京、大阪、名古屋などの三大都市圏以外では、年間収入の多さが持ち家率の高さに直結していますが、山口県は年間収入ランキングは全国第37位と、下位の方であり、その水準は決して高いとは言えません。 それなのに、なぜ持ち家率が高いのでしょうか？
その理由として、まず第一に、全国的に見て山口県の地価が低いということが考えられるでしょう。 土地が高くなければ、年間収入が多くなくとも、マイホームは手に入れやすくなります。
また、下関市は北九州市や福岡市へ、岩国市は広島市へのアクセスがそれぞれ良く、ベッドタウンとしても機能しています。 そのため、福岡市や広島市に通勤・通学している山口県民も少なくはなく、マイホームを構えるのは自然豊かで住みやすく地価も低い山口県、通勤・通学は都会である福岡市や広島市へ、という考えの山口県民が多いというのも、山口県の持ち家率が比較的高い理由の一つなのではないでしょうか。
近年、特に若者の間で、持ち家志向が低くなっていることが指摘されていますが、山口県では「家を持ってこそ一人前」という昔ながらの考え方が根付いていると推測されます。
山口県の1世帯あたりの負債現在高
次に、山口県の1世帯あたりの負債現在高、つまり借金がどのくらいあるのかについて見ていきましょう。
山口県の1世帯あたりの負債現在高は、全国第42位と非常に低い順位であり、負債の少ない都道府県であると言えるでしょう。
1世帯あたりの住宅・土地のための負債は全国第41位、住宅・土地以外の負債は全国第45位と、いずれも低い順位です。住宅・土地のための負債が少ないのにもかかわらず、持ち家率は比較的高いことからも、山口県がマイホームを所有しやすい都道府県であることがわかります。
住宅・土地以外の負債としては、マイカーローン、カードローン、キャッシングによるものなどが考えられますが、山口県は車社会であるため、大部分をマイカーローンの支出が占めていると考えてよいでしょう。
だからといって、安心するのは早計です。 山口県では、パチンコやスロットにハマってしまい、消費者金融から借金をしてしまう人が年々増加し、問題となっているからです。
パチンコやパチスロでの支出も、見過ごすことの出来ない住宅・土地以外の負債の一部と考えて良いでしょう。
パチンコは、少ない金額で楽しむぶんには気分転換にもなって良いですが、ギャンブルなので、ついムキになって気付いた時にはかなりの金額を注ぎ込んでしまっているものです。 通っていれば、生活費などはすぐに底を尽き、借金をしてしまうことにもなりかねません。 パチンコ・パチスロは多重債務への入口とも言われているのでハマりすぎないよう十分に注意しましょう。
また、山口県には、山陽オートレース場、徳山競艇場、下関競艇場、防府競輪場と4箇所も公営競技所があり、ギャンブルにのめり込んでしまいやすい環境にあります。 パチンコよりも大きな掛け金で楽しめるこれらのギャンブルにおいては、一瞬で大金が無くなってしまうことも多々あるため、節度を守って楽しむのが重要です。
一方、1世帯あたりの月払い・年払いの負債は、全国第22位と上記の2項目より突出して高い順位となっています。 月払い・年払いの負債としては、自動車保険の支払い、新聞の購読料、習い事の月謝などが考えられますが、前述したように車社会である山口県では、自動車保険への加入は必須であり、この項目の支出の大部分がその支払いでしょう。
また、山口県民は、人と人との繋がりを大事にし、地域に根差した生活をしているため、習い事をしている人や、山口県のニュースが載っている地方紙を購読している人が多く、月払い・年払いの支出が比較的多いものと思われます。
山口県の1世帯あたりの貯蓄残高について
続いて山口県の1世帯あたりの貯蓄残高について見ていきましょう。
山口県の現在残高は、全国第11位で、惜しくもベスト10は逃したものの高順位であり、貯蓄が得意な都道府県であると考えて良いでしょう。年間収入ランキングを大幅に上回るこの順位からは、山口県民の非常に高い貯蓄志向を伺い知ることが出来ます。
では、貯蓄の内訳はどのようになっているのでしょうか。 自由に出し入れ出来る預金である通貨性預貯金の額、毎月決まった額を積み立てていく定期制預貯金の額、いずれも全国第5位という高順位です。
一方、有価証券の保有率は全国第23位とそれほど高くなく、投資には消極的であると言えます。 投資は大きな儲けも期待できますが、損をすることも多くリスクを伴います。 そういった危険を侵さず、コツコツと少しずつ貯蓄を積み重ねることで着実に財産を増やしていくという山口県民の堅実さが貯蓄のデータから伺えますね。
山口県の借金問題を解決するには
借金を重ね、多額の債務を重ねてしまうと、もう解決する方法はないのではないか、などと一人で思い悩んでしまうものです。
しかし、自分では把握しきれないほどの借金を抱えていたとしても、必ず解決する方法があるのです。 そのための主な3つの方法について紹介したいと思います。
まず、借金の額が少ない人に適していると言われているのが「任意整理」です。 任意整理は、債権者と話し合い、交渉して借金を減額してもらう方法で、面倒な手続きもなく、最も簡単に行うことが可能です。 しかし、必ずしも交渉が成立するとは限らず、むしろ交渉に応じてくれないことが多いという欠点があります。
次に、マイホームを所有している人に適しているのが「個人再生」です。 個人再生は、住宅ローン以外の債務を大幅に減額することが出来る制度であるため、マイホームを手放す必要がありません。 ギャンブルや浪費による借金でも利用出来るというのも大きな特徴です。 そんな個人再生のデメリットですが、手続きが大変複雑であることや、借金の総額が5000万円を超えず、この先も収入の見込みがあることなど、条件が厳しいということなどが挙げられるでしょう。
そして、最後の手段として考えたいのが、財産をほぼ全て失ってしまうかわりに、借金もゼロになる「自己破産」です。 自己破産をするには、裁判所に破産申立をし、破産者となることで借金を免除してもらうという複雑な手順を踏まなければならないため、敷居は高いです。
また、マイホーム、マイカーをはじめとする、一定額以上の財産を手放さなくてはならないというのも大きなデメリットでしょう。
しかし、借金が全てなくなり、その悩みから解放されて新たな人生の1歩を踏み出すことが出来るというのは、大変大きなメリットであると言えます。
このように、借金問題を解決する債務整理には主に3つの方法がありますが、どの方法が適しているのかや、どの方法を選択すべきかは、今後の人生にも関わってくる大きな問題であるため、弁護士や司法書士などの専門家に依頼し、アドバイスを受けるのが望ましいでしょう。 専門家であれば、難しい交渉や煩雑な手続きも代わりに行ってくれるため、借金問題の早期解決に繋がります。
山口県では、以下のような場所で借金や債務整理に関する無料相談を行っているので、借金でお悩みの方はまずはお早めに相談だけでもしてみることをお勧めします。
下関市市民相談所
下関市南部町1番1号 下関市役所本庁舎 新館5階
083-231-3730
山口県消費生活センター
山口市滝町1番1号
083-924-0999
山口市消費生活センター
山口市亀山町2番1号 山口市役所山口総合支所1階
083-934-7171
山口県司法書士会
山口市駅通り二丁目9番15号
083-924-5220
山口法律相談センター
山口市黄金町2-15
0570-064-490
法テラス山口
山口市大手町9-11 山口県自治会館5F
050-3383-5490