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滋賀県は、日本のほぼ中央に位置しており、人口約141万人で(2017年1月現在)、全国第26位です。 北は福井県、 南は三重県、東は岐阜県、西は京都府と接していて、県の中央部には日本一大きな湖である琵琶湖を擁しています。 琵琶湖の雄大な自然の風景は、観光地として大変人気がありますし、様々な魚がいる釣りの名スポットとしても知られています。
観光といえば、彦根城が有名であり、イメージキャラクターであるとても可愛らしい「ひこにゃん」は、ゆるキャラブームの火付け役になったほどです。 その他にも、延暦寺、石山寺、多賀大社など、日本の歴史の重みを感じられる観光地が多いのが特徴です。 また、食べ物では近江牛が有名で、グルメに観光にと楽しめる滋賀県には、国内外から大勢の人が訪れ、活気に満ち溢れています。
今回はそんな滋賀県の借金問題の特徴や貯蓄の傾向について見ていきたいと思います。
滋賀県の世帯数ランキングとその内訳
滋賀県の世帯数は、全国第31位と、人口のランキングよりわずかに低めとなっており、それほど多くはありません。 一方、持ち家率ランキングは、全国第7位と、トップテンに入るくらい高い順位です。
なぜこれほど持ち家率が高いのかというと、まず第一に滋賀県の1世帯あたりの年間収入の高さが挙げられるでしょう。 滋賀県の1世帯あたりの年間収入は、約582万円で全国第7位と、非常に高い順位です。
年間収入が多ければ、当然ながら資金にも余裕があり、マイホームは格段に手に入れやすくなるでしょう。 また、滋賀県は、京都府、大阪府、兵庫県へのアクセスが良く、京阪神のベッドタウンとして知られています。
そのため、土地や建物の価格があまり高くない滋賀県にマイホームを構え、通勤は京阪神方面へ、という人々が多く、そのことも、滋賀県の持ち家率が高い原因の一つと考えられるでしょう。 持ち家率は、その地域の過ごしやすさを示す指数であるとも言われているので、滋賀県は非常に住みやすい都道府県と言えます。
特に、最近は若者の間で「持ち家志向」が低下しており、賃貸でも十分という考えが全国各地で蔓延している中、この持ち家率の高さは、滋賀県の持ち家志向の高さや住みやすさを表した結果なのではないでしょうか。
滋賀県の1世帯あたりの負債現在高
次に滋賀県の1世帯あたりの負債現在高、つまり借金がどれくらいあるのかについて見ていきましょう。
滋賀県の1世帯あたりの負債現在高は、全国第3位であり、残念ながら他の都道府県と比べて非常に負債の多い地域と言えます。 やはり、住宅・土地のための負債が全国第4位と非常に高くなっていますが、これは滋賀県の持ち家率の高さを考えれば納得できる順位ではあります。
それよりも、着目するべきは、住宅・土地以外の負債が全国第2位であるという点です。 住宅・土地以外の負債としては、マイカーローンやカードローン、キャッシングなどが考えられます。 滋賀県は車社会ですから、マイカーを所有している家庭も多く、車のローンのせいで住宅・土地以外の負債が多くなっていると推測できます。
また、滋賀県では、パチンコやスロットにハマってしまい、借金をしてしまう人が年々増加しているといいます。
パチンコやパチスロでの支出も、見過ごすことの出来ない負債なのではないでしょうか。 また、滋賀県にはびわこ競艇場があり、パチスロ以外にもギャンブルを身近に楽しめる環境にあります。 競艇なら、多額の掛け金を一気につぎ込むことも可能であり、一瞬にして大金を失うこともあるでしょう。
負けを取り返そうとムキになり、借金を重ね、また負けを繰り返し･･･、と抜けられない借金地獄にハマってしまうのがギャンブルです。 ギャンブルでの負債がこれ以上増えないよう、十分に注意したいものです。
また、月払い・年払いの支出も全国第21位で、少ないとは言えません。 月払い・年払いの支出としては、新聞の購読料や自動車保険の支払いなどが考えられますが、前述したように滋賀県は車社会であり、マイカーがあれば自動車保険は必須なので、この項目の支出に繋がっているのでしょう。
滋賀県の1世帯あたりの貯蓄残高について
続いて滋賀県の1世帯あたりの貯蓄残高について見ていきましょう。 滋賀県の現在残高は、全国第27位で、平均より低めの順位となっています。 年間収入ランキングが全国第7位ですから、年収の割には貯蓄の順位がかなり落ちているので、貯蓄はあまり得意ではない都道府県なのかもしれません。
では、貯蓄内容の内訳はどのようになっているのでしょうか。 まず、自由に出し入れ出来る通貨性預貯金の額は全国第36位とやはり低く、このデータからは貯蓄は苦手な県民性が伺えます。
しかし、銀行やゆうちょ銀行などへの長期的な預金である定期性預貯金の額の順位は全国第15位、年金型貯蓄の額の順位は全国第12位と意外に高く、月々に決まった額を積み立てていく貯蓄に関しては積極的であると見受けられます。
ただ、年収の割には低い順位であることは否めません。 有価証券の所有率も全国第25位と高くなく、投資をしてリスクを負ってまで貯蓄を増やすという考え方も無いようです。 このような事実から、滋賀県民は貯蓄は得意とは言えないものの、コツコツと定期性預貯金や年金型貯蓄を積み上げていくことの出来る堅実性はあることが推測できます。
借金問題を解決するには
借金の問題は、なかなか人に相談出来る種類のものではなく、1人で悩みがちです。 しかし、悩んでいる間にも返済日は容赦なく迫り、金利もかかるので借金は増え続けます。 そのため、借金で首が回らなくなり、精神的にも追い詰められる状態まで来てしまったら、一刻も早く対策を講じることが重要です。 まずは、借金を整理する方法、つまり債務整理には、3つの方法があるということを知ることから始めましょう。
一つ目の方法は「任意整理」です。 任意整理とは、債権者との話し合いにより借金の減額を交渉する方法で、裁判所などを通す必要がなく、最も簡単にできる債務整理です。 しかし、必ずしも交渉が上手くいって借金が減額出来るとは限らないという注意点があります。
二つ目は「個人再生」です。 個人再生は、住宅ローン以外の債務を3分の1～5分の1程度まで減らすことのできる手続きであり、マイホームを手放すことなく借金の減額をすることが可能です。 住み良い街、滋賀県でせっかく手に入れた自宅を手放したくはないものです。 マイホームを所有している方は、是非とも視野に入れておきたい方法です。
三つ目は「自己破産」です。 自己破産は、裁判所に破産申立てをし、全ての借金を免責してもらう、つまり全ての借金が無くなる手続きです。 借金が全くなくなるというのは大変大きなメリットですが、マイホームやマイカーなど、その他ある一定以上の財産を手放さなければならないというデメリットも存在します。 手続きも大変複雑になっています。
どの程度借金のせいで生活が困窮しているのかや、マイホームを所有しているか否かなど、その他様々な事情を考慮したうえで、どの方法が適しているのか選択しなければなりません。 今後の生活も左右する大事なことですので、債務整理をお考えの際は、弁護士や司法書士などの専門家に依頼し、判断を仰ぐのが望ましいでしょう。また、専門家が代理人となることによって、厳しい取り立てから開放されるというメリットもあります。
滋賀県では、以下の場所で借金や債務整理に関する無料相談を行っているので、借金でお悩みの方はまずは相談だけでもしてみることをお勧めします。
滋賀県消費生活センター
彦根市元町4-1
0749-23-1181
滋賀弁護士会館
大津市梅林1丁目3番3号
077-522-3238
滋賀県司法書士会
滋賀県大津市末広町7番5号
077-527-5545
法テラス滋賀法律事務所
大津市浜大津1-2-22 大津商中日生ビル5F
050‐3383-5454