全国対応
大阪府は、日本のほぼ中央に位置しており、人口約884万で(2017年1月現在)、東京都、神奈川県に次いで全国第3位という多さです。北は京都府、南は和歌山県、東は奈良県、西は兵庫県と接していて、関西の経済や行政の中心地であると言えるでしょう。
大阪国際空港、関西国際空港の二つの空港を擁しており、国内はもちろん、海外へも行き来しやすい点も魅力のひとつです。また、観光スポットも数多く存在し、老若男女問わず大人気の巨大テーマパーク、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンを始め、なんばグランド花月、ひらかたパークなどの行楽施設だけでなく、大阪城天守閣や住吉大社などの歴史的建造物も多数残されている他、通天閣や万博記念公園、あべのハルカス、梅田スカイビルなどもあり、幅広い層の観光客が訪れる活気のある都市です。
そしてなんといっても、グルメの街であり、名物のたこ焼きやお好み焼きは安くて美味しいと大人気です。かに道楽やくいだおれ人形も有名ですね。大阪といえば、陽気で笑いが大好きな人が多いイメージですが、今回はそんな大阪府民の借金問題の特徴や貯蓄の傾向について見ていきたいと思います。
大阪府の世帯数ランキングとその内訳
大阪府の世帯数は、人口の多さからも予測できる通り、全国第3位という順位です。しかし、持ち家率ランキングは全国第40位と非常に低く、マイホームを持つのが難しい都道府県であると言えるでしょう。
その一つの原因として、大阪府は全国的に見ても非常に面積が狭いということが考えられます。土地の面積に対して人口が多すぎるため、どうしても地価は高騰し、結果、家を購入するのが困難となるのも頷けます。
また、1世帯あたりの年間収入は約495万円で全国第32位であり、人口の多さや世帯数が大阪府と同様に上位である東京都や神奈川県に比べると、高水準であるとはとても言い難い数値となっています。
このことも、大阪府民が持ち家を手に入れにくい要因の一つであることは明らかです。
また、大阪府の隣県に家を買い、そこから大阪府まで通勤したり、遊びに訪れたりする人々が多い傾向にあるため、あえて地価の高い大阪府に居を構える必要がないのかもしれません。
特に奈良県は大阪府のベッドタウンとして有名であり、その他、和歌山県、兵庫県、滋賀県、京都府なども、大阪へ出てきやすい都道府県として人気があります。近年は、マイホームに対する考え方も昔と比べて変化しており、持ち家志向は低下していて、賃貸で十分と考える世代が増えているのも現状です。
大阪府の1世帯あたりの負債現在高
次に大阪府の1世帯あたりの負債現在高、つまり借金がどれくらいあるのかについて見ていきましょう。大阪府の1世帯あたりの負債現在高は、全国第11位と、他の都道府県と比べて負債が多い地域と言えます。
やはり、前述した「土地の価格が高い」という点にその理由があるためなのか、住宅・土地のための負債が全国12位と比較的高い順位となっています。地価の高騰と人口密度の多さは少しでも早く改善するべき府の問題でしょう。
しかし、それよりも、特筆すべきは、1世帯あたりの住宅・土地以外の負債の順位が全国第5位という点ではないでしょうか。住宅・土地以外の負債としては、マイカーローンやカードローンやキャッシングなどが考えられますが、大阪府は地下鉄を中心とした交通網が発達しており、車をあまり必要としない生活をしているため、マイカーの所有率は非常に低く、マイカーローンの負債が多いということはあまりないと言ってもよいでしょう。
ということは、大阪府民はカードローンやキャッシングの負債が多いということになります。大阪府は西日本の経済の中心地であり、日本有数の大都市です。ひしめくファッションビル群やネオン輝く歓楽街の風景は、人々の購買意欲を煽ります。
交際費や被服費にお金をかけるのが大阪府民の特徴であり、それがカードローンやキャッシングに繋がっているのかもしれません。ギャンブルもその一つでしょう。
大阪府には、競馬場こそないものの、阪神競馬場、京都競馬場、地方の園田競馬場などが比較的近く、場外馬券売場であるウインズが三ヶ所も存在するため、気軽に馬券を購入し、競馬を楽しめる環境にあります。
また、岸和田競輪場や住之江競艇場などの公営競技場もあり、ギャンブルというものが非常に身近に存在するため、ついキャッシングに手を出してしまうという方もいるのではないでしょうか。
気晴らし程度に、少額の掛け金で楽しむぶんにはストレス発散に丁度いいものの、ギャンブルというのは恐ろしいもので、一度大当りしてしまうと、その記憶や高揚感が忘れられず、どんどん掛け金が高額となり、負けも嵩んでいきます。
公営競技だけでなく、パチンコやスロットにハマってしまい、消費者金融から借金をしてしまう人が年々増加していることも問題となっています。
パチスロ店での支出も、見逃せない負債なのではないかと思います。一方、月払い・年払いの支出は全国第43位と非常に低くなっています。
月払い・年払いの支出としては、新聞の購読料や、自動車保険、生命保険などが考えられますが、まず大阪府民はその都会性により世の中の情報を得るのが容易であり、新聞を購読する必要が少なく、インターネットでニュースを閲覧するだけで充分と考える人が多いためと推測出来ます。
また、マイカー保有率は低く、自動車保険にも加入する必要の無い人が多数であることも、月払い・年払いの支出が抑えられている要因の一つでしょう。
大阪府の1世帯あたりの貯蓄残高について
続いて大阪府の1世帯あたりの貯蓄残高について見ていきましょう。大阪府の現在残高は、全国第18位で、年間収入の割には貯蓄額が多く、貯蓄に対する意識が高い傾向にあることが伺えます。
では、貯蓄内容の内訳はどのようになっているのでしょうか。
大阪府は、株や債権などの有価証券の保有率が全国第8位と、特に多いのが特徴的です。
人口が多い大都市であるということは、必然的に富裕層と呼ばれる人たちも多くなり、富裕層の投資家やトレーダーなどの存在が、有価証券の保有率の多さに一役買っているのではないでしょうか。
また、銀行やゆうちょ銀行へ預けている通貨性預貯金の割合や順位も、全国的に見て決して低い方ではなく、むしろ15位と上位の方であり、自由に出し入れできるお金があることを重要視していると考えられます。
一方、定期性預貯金の割合は全国的に見てかなり低いため、必要な時に必要なお金を取り出せる安心感を優先しているのでしょう。生命保険の順位も低く、全国第45位となっています。
このように、長期的な貯蓄は得意ではないとデータからは読み取ることが出来ます。
しかし、大阪は、商人の町として発展してきた歴史的背景もあることから、お金に関してシビアな考え方を持つ人も多く、「長期的な貯蓄に消極的」＝「貯蓄出来ない」と短絡的に考えるのは間違いであり、むしろ貯蓄に対して貪欲であるのが大阪の府民性なのかもしれません。
借金問題を解決するには
借金を減らす債務整理には、債権者と交渉を行う任意整理、裁判所に破産申立書を提出して借金を免除してもらう自己破産、住宅ローンを除いた借金の減額がのぞめる個人再生と、主に3つの方法があります。
借金の額が少ない場合は任意整理、債務やそれによる困窮度合が高くなるにつれて個人再生、そして自己破産と選択していくとされていますが、どの方法が適しているかは、借金の金額だけで推し量れるものではなく、債務の内容や普段どのような生活を送っているかなどによっても違ってきます。
そのため、弁護士や司法書士などの専門家に相談し、判断を仰ぐのが望ましいでしょう。
また、任意整理は個人で行うこともできますが、大阪府は、借金の取り立てが厳しいことで有名で、関西弁の威圧感に圧倒されてしまい、自分だけで交渉しようとするのはとても困難です。
そんな時も、専門家が代理人となり、豊富な知識と経験をもって交渉を行ってくれるので、スムーズに事が進む他、厳しい取り立てに悩まされることもなくなるでしょう。
個人再生、自己破産も個人で行えないこともないですが、その手続きは大変複雑なので、やはり専門家に依頼するのが一番です。大阪府では、以下の場所で借金や債務整理に関する無料相談を行っているので、借金でお悩みの方はまずは相談だけでもしてみることをお勧めします。また、当サイトで紹介している、債務整理に強い弁護士・司法書士に無料相談してみるとよいでしょう。
大阪府債務整理サポートプラザ
大阪市住之江区南港北1－14－16 咲洲庁舎25階
06－6210－9512
近畿財務局 多重債務無料相談窓口
大阪市中央区大手前4－1－76 大阪合同庁舎第4号館
06－6949－6523
06－6949－6875