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岡山県は、中国地方の南東部に位置しており、人口は約1,980,500人で(2017年10月現在)、全国で20番目に人口の多い都道府県です。 北は鳥取県、東は兵庫県、西は広島県と接していて、南は瀬戸内海に面しています。
県の北部には中国山地の山々が連なり、南部には岡山平野が広がっており、南北で多少の気温の差はあるものの、全体的に降水量の少ない温暖な気候で、「晴れの国岡山」と呼ばれています。
その気候を活かした果物の栽培が盛んで、白桃、マスカット、ピオーネの生産量は日本一であり、日本有数のフルーツ王国です。
観光にも力を入れていて、日本三大名園の一つである岡山後楽園や、伝統的な日本の町並みが楽しめる倉敷美観地区は特に有名ですね。 その他にも、瀬戸大橋、岡山城、大原美術館、おもちゃ王国などたくさんの観光スポットがあり、活気に溢れています。 今回はそんな岡山県の借金問題の特徴や貯蓄の傾向について見ていきたいと思います。
岡山県の世帯数ランキングとその内訳
岡山県の世帯数は、全国第17位であり、人口の多さのランキングより僅かに上位ではあるもののほとんど変わらず、世帯数に関しても多い方の都道府県であると言えるでしょう。
しかし、持ち家率ランキングは全国第32位と、世帯数や人口と比べるとかなり低い方の順位であるため、岡山県はマイホームを手に入れるのが難しい都道府県であると言えるかもしれません。 その理由の一つに、岡山県の年間収入ランキングが全国第25位と、平均よりも低い順位であることが考えられるでしょう。 年間収入の水準が高くなければ、マイホーム資金に回す余裕がないのも当然のことです。
また、総務省統計局が発表した「平成25年住宅・土地統計調査結果」によると、岡山県の新築率は全国第1位となっています。 岡山県では、マイホームを購入する際、新築の家を建てる世帯が全国で最も多いということです。
日本人は、住まいを選ぶ際「新築」を好む傾向が強いとされていますが、岡山県ではそれがさらに顕著なのでしょう。 新築のマイホームは、建設するのに多額の費用を要します。 それゆえ、新築志向の強い岡山県では、マイホームを持つための潤沢な資金を用意するのが特に難しいのかもしれません。
また、最近はマイホームに対する意識も昔と比べて変化しており、特に若者の間で持ち家思考が低下していて「賃貸でも充分」と考える人が多くなったことも、岡山県の持ち家率の低さに繋がっているのではないかと考えられます。
岡山県の1世帯あたりの負債現在高
次に、岡山県の1世帯あたりの負債現在高、つまり借金がどのくらいあるのかについて見ていきましょう。 岡山県の1世帯あたりの負債現在高は、全国第35位と低い方の順位であり、他の都道府県と比べて負債の少ない地域であると言っても良いでしょう。 1世帯あたりの住宅・土地のための負債、住宅・土地以外の負債、月払い・年払いの負債、いずれも低いランキングです。
それぞれについて詳しく見てみましょう。 まず、1世帯あたりの住宅・土地のための負債は全国第31位です。 岡山県では持ち家率が低いため、住宅や土地のための負債は少ないものと推測されます。
1世帯あたりの住宅・土地以外の負債は全国第37位で、こちらも下位の順位です。 住宅・土地以外の負債としては、マイカーローン、カードローン、そしてキャッシングなどが考えられますが、岡山県では岡山市の中心部を除いては車が必要な市町村も多いため、その大部分はマイカーローンの支出によるものでしょう。
だからといって安心してはいけません。 岡山県では、パチンコやスロットにハマってしまい、消費者金融から借金をしてしまう人が年々増加し、問題となっているからです。
パチスロ店での支出も、見逃すことの出来ない住宅・土地以外の負債の一部なのではないでしょうか。 パチスロは、最も身近なギャンブルであり、敷居も低く、大当たりすると短時間で数千円が数万円に化けることがあります。
しかし、その逆に短時間で数千円だけ楽しむつもりが、数万円負けていたということの方が多く、その負けをパチスロで取り返そうと、生活費にまで手をつけてしまい、最終的にそれでも足りずに消費者金融に手を出すという人が多いのです。 パチスロの恐ろしさを理解した上で、節度を持って楽しむようにしましょう。
最後に、1世帯あたりの月払い・年払いの負債ですが、こちらも全国第41位と非常に低い順位です。 月払い・年払いの負債としては、自動車保険、新聞の購読料、習い事の月謝などが考えられますが、岡山県は、車を所有している人が多いため、自動車保険への加入は必要不可欠であり、大部分はその出費であると考えられます。
また、岡山県は、政令指定都市である岡山市を擁しており、その都会性により世の中の情報を得るのが容易であり、新聞を購読する必要はあまりないと考える人が多く、この項目の出費が少ないのかもしれません。
岡山県の1世帯あたりの貯蓄残高について
続いて岡山県の1世帯あたりの貯蓄残高について見ていきましょう。
岡山県の現在残高は、全国第21位と、決して高くはないものの、平均を上回っており、貯蓄に力を入れている都道府県であると言うことが出来るのではないかと思われます。
では、貯蓄内容の内訳はどのようになっているのでしょうか。 自由に出し入れ出来る通貨性預貯金の額は、全国第10位と非常に高順位です。
一方、毎月決まった額を積み立てていく定額制預貯金の額は、全国第27位とそれほど高くありません。
このことから、岡山県民は、必要な時に必要な額のお金をすぐに引き出せる環境を重要視していると考えられます。
また、生命保険などの額も全国第13位と高い方であり、将来や万が一の時のための備えもしっかりと行っている堅実な県民性が伺えます。 有価証券の保有率も全国第18位で、投資への積極性もある程度見られることから、岡山県は貯蓄の得意な都道府県であると言っても過言ではないかもしれませんね。
借金問題を解決するには
借金問題の恐ろしいところは、借金返済のために新たな借金をして返済し、雪だるま式に借金が増え、多重債務に陥ってしまうことです。 万が一そのような事態になってしまい、悩んでいるようなら、解決の糸口は必ずありますので、まずはどのような債務整理の方法があるのかを知っておきましょう。
まず、最も手軽に行うことが出来、比較的借金の額が少ない人に適していると言われているのが「任意整理」という方法です。 任意整理は債権者との交渉により借金の減額をする方法で、裁判所を通さずに行うことが可能です。 しかし、相手方が交渉に応じてくれない場合も多いのが難点です。
次に、「個人再生」という、マイホームを所有している人に最も適した方法があります。 個人再生は、住宅ローン以外の借金を大幅に減額することが可能なため、マイホームを手放す必要がないのです。 しかし、裁判所を通して行う手続きであるため、ハードルが高く、また、今後も継続した収入が見込め、借金の総額が5000万円以下であることなどの厳しい条件もあります。
最後に紹介するのが「自己破産」という方法です。 自己破産は、裁判所に破産申し立てをし、破産者となり免責を受けることで借金を全額免除してもらう制度ですが、その手続きは大変複雑となりますし、マイホームやマイカーなどの一定額以上の財産は全て手放さなければなりません。しかし、たとえ財産はなくなってしまっても、借金の悩みから解放されて、新しい人生のスタートが切れるというのは大変大きなメリットでしょう。
このように、借金問題を解決する債務整理には主に3つの方法があります。 しかし、どの方法を選択するかは、今後の生活を左右する非常に大きな問題であるため、弁護士や司法書士などの専門家に依頼し、アドバイスを受けるのが望ましいでしょう。 専門家であれば、交渉事や煩雑な手続きなども引き受けてくれるため、借金問題の早期解決へと繋がります。
岡山県では、以下のような場所で借金や債務整理に関する無料相談を行っているので、借金問題でお悩みの方はまずは相談だけでもしてみることをお勧めします。
地域政策部地域づくり推進課
岡山市北区弓之町6-1 備前県民局 弓之町庁舎2F
086-233-9803
岡山弁護士会クレジット・サラ金救済センター
岡山法律相談センター 岡山市北区南方1-8-29（裁判所北東角）岡山弁護士会館
倉敷法律相談センター 岡山県倉敷市阿知1-7-2 倉敷駅西ビル8階
086-234-5888（電話にて面談予約受付）
岡山県司法書士会 おかやま総合相談センター
岡山市北区駅前町2-2-12
086-224-2334
くらしき総合相談センター
倉敷市昭和2-3-22
086-435-3533
つやま総合相談センター
津山市小田中225-1 ふたつぎビル3階
0868-24-2333
法テラス岡山
岡山市北区弓之町2-15弓之町シティセンタービル2F
050-3383-5491（電話にて面談予約受付）