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奈良県は、本州の中西部に位置しており、人口約135万人で(2017年1月現在)、全国第30位です。北は京都府、東は三重県、西は大阪府と和歌山県と接している、南北に長い形の都道府県です。
平城京が遷都されて始まった奈良時代には、遣唐使を派遣し、他国との交流を盛んに行い、シルクロードの終着点となるなど、奈良県は日本の歴史や文化を語る上で大変重要な役割を担ってきました。
そのため、奈良の大仏で有名な東大寺や、聖徳太子ゆかりの寺として名高い法隆寺をはじめとした、数多くの重要文化財や歴史的建造物が現存しており、日本国内のみならず、海外からもたくさんの観光客が訪れる都市です。
また、奈良県といえば鹿が有名で、奈良公園には1200頭あまりの鹿が生息しており、鹿せんべいをあげてふれあいが出来るなど、可愛らしいその姿が人々の心を和ませています。食べ物では、奈良漬が知られており、おつまみとして人気が高いお土産です。
今回はそんな奈良県の借金問題の特徴や貯蓄の傾向について見ていきたいと思います。
奈良県の世帯数ランキングとその内訳
奈良県の世帯数は、全国第30位と、人口のランキングと同様の順位であり、それほど多くはありません。しかし、持ち家率ランキングは全国第4位と非常に高くなっています。
奈良県は、大阪府や京都府へのアクセスが良いため、通勤や遊びに出るのは大阪府もしくは京都府であっても、住むならば奈良県、と考える人が多く、ベッドタウンとしての人気が高いことが持ち家率が上位である理由の一つではないかと考えられます。
また、年間収入ランキングを見ても、全国第19位と、ベスト20に入る高順位であり、一定以上の水準の年収を貰っているということも、持ち家率の高さに繋がっているのではないでしょうか。
持ち家率は、過ごしやすい地域を示す指数であるとも言われており、持ち家率の高い奈良県は、非常に住みやすい都道府県であると考えて良いでしょう。最近は、持ち家に関する意識が変化しており、マイホームを持たなくとも賃貸で十分、という傾向が全国各地で見られる中、奈良県の持ち家思考は非常に高いものだと言えます。
奈良県の1世帯あたりの負債現在高
次に、奈良県の負債現在高、つまり借金がどれくらいあるのかについて見ていきましょう。奈良県の1世帯あたりの負債現在高は、全国第17位と、他の都道府県と比べて比較的負債の少ない都道府県であると言えます。
その中で、最も多いのが、住宅・土地のための負債で全国第16位ですが、持ち家率のランキングが全国第4位ということを考えると、16位という順位は決して高いものであるとは言えないのではないかと思います。
むしろ、これだけマイホームを所有する世帯が多い中、住宅・土地のための負債がトップ10に入ることなく、16位で抑えられているのは驚異的であり、このことからも、奈良県がマイホームを持ちやすい都道府県であることがわかるでしょう。
1世帯あたりの月払い・年払いの支出も非常に低く、全国第45位であることからも、奈良県民が、様々な支出を最低限に抑え、住み良いマイホームのために力を入れている「持ち家志向」が見て取れます。
さらに、1世帯あたりの住宅・土地以外の負債も全国第31位と低い方です。住宅・土地以外の負債としては、カードローンやキャッシングなどが考えられますが、この項目の負債が少ないからといって安心してはいけません。
奈良県では、パチンコやスロットにハマってしまい、消費者金融から借金をしてしまう人が年々増加しているからです。
また、奈良県には奈良競輪場などの公営競技場があり、ギャンブルを身近に楽しめる環境にあるため、より注意が必要です。パチンコやスロット、公営競技も、少額の掛け金で楽しむのならストレス発散にもなる大人の趣味となりますが、借金をしてまでギャンブルをやるようになると、負けをギャンブルで取り返してやろうとムキになり、どんどん借金地獄にハマっていくものです。ギャンブルでの支出が増えないよう、奈良県はこのままのランキングを維持していきたいものです。
奈良県の1世帯あたりの貯蓄残高について
続いて奈良県の1世帯あたりの貯蓄残高について見ていきましょう。奈良県の現在残高は、なんと全国第1位です。
持ち家率が全国第4位でありながらの、この現在残高第1位という結果からは、奈良県民の非常に高い貯蓄志向が伺えます。自由に出し入れ出来る通貨性預貯金の額は全国第6位、銀行やゆうちょ銀行などへの長期的な預金である定期性預貯金の額も全国第6位と、共に全国トップレベルです。
一方、株や債券などの有価証券の保有率も全国第4位であり、投資にも非常に積極的であることがわかります。銀行やゆうちょ銀行にコツコツ堅実に貯金しつつ、多少のリスクはあっても、大きく財産を増やす投資をも行う奈良県民の貯蓄に対する意識の高さが、奈良県の貯蓄の現在高全国第1位という結果に現れていますね。生命保険などの順位も全国第4位、年金型貯蓄の順位も全国第10位で、老後や何かあった場合への対処も万全なのが奈良県民です。
借金問題を解決するには
債務整理には大きくわけて3つの方法がありますが、自分の借金の額や収入に見合った方法を選択することが重要です。
まず、一般的に借金の額が比較的少ない人に適していると言われるのが「任意整理」という方法です。これは、債権者との話し合いによって金の減額交渉をする方法で、手続きも簡単です。しかし、必ずしも交渉に応じてくれるとは限らないというデメリットがあります。
次に考えられるのが「個人再生」という方法で、マイホームを手放す必要が無いという大きなメリットのある手続きです。なぜなら、住宅ローン以外の借金を減額できるのがこの個人再生だからです。奈良県民はマイホームを所有している方が多いでしょう。せっかく手に入れたマイホーム、手放したくはないものですよね。持ち家がある方は是非選択したい方法です。しかし、個人再生を行うには、借金の総額が5000万円を超えないことや、この先の収入の見込みがあることなどの条件があるので注意しましょう。
最後に「自己破産」です。裁判所に破産申立てをし、破産者となることで借金を免除してもらう手続きのことで、借金は無くなります。そのかわり、マイホームやマイカーといった一定の財産を手放す必要があり、メリットも大きいですが、デメリットも大きく、最後の手段として考えたい方法です。
どの方法で債務整理を行うかは、その後の人生に大きく関わってくることなので選択が難しいため、それぞれのメリット、デメリットをしっかり理解した上で弁護士や司法書士などの専門家に依頼し、判断を仰ぐのが望ましいでしょう。専門家であれば、任意整理の際の交渉も代理人となってスムーズに進めてくれる可能性が高いですし、手続きの複雑な個人再生や自己破産を申請する際も大きな助けとなってくれるでしょう。
奈良県では、以下の場所で借金や債務整理に関する無料相談を行っているので、借金でお悩みの方はまずは相談だけでもしてみることをお勧めします。
奈良県消費生活センター
奈良市三条本町8－1 シルキア奈良2階
0742－36－0931
奈良県消費生活センター 中南和相談所
大和高田市片塩町12－5 大和高田市市民交流センター コスモスプラザ3階
0745－22－0931
奈良若草の会
奈良市内侍原町6番地 奈良県林業会館2階 26号室
0742-25-0525
法テラス 奈良地方事務所
奈良市高天町38-3 近鉄高天ビル6F
050-3383-5450
奈良司法書士会 司法書士総合相談センター
奈良県奈良市西木辻町320-5
0742-22-6677
弁護士会「借金おなやみダイヤル」
0742-20-7830