長野県の世帯数ランキングとその内訳
長野県の世帯数は、人口のランキングと同順位の全国第16位であり、多い方であると言えます。
持ち家率ランキングは全国第25位であり、持ち家率は77.7%となっています。 ちなみにこの数値は、埼玉県と全く一緒であり、長野県と埼玉県のマイホームの持ちやすさは同程度と考えて良いでしょう。
しかし、大きく異なっているのは1世帯あたりの年間収入ランキングの順位で、埼玉県が9位であるのに対し、長野県は20位と、そこまで高い水準ではありません。 このことから、もし1世帯あたりの年間収入の額が増えたとすれば、長野県の持ち家率ランキングの更なる向上に繋がるだろうと考えられます。
長野県の1世帯あたりの負債現在高
次に長野県の1世帯あたりの負債現在高、つまり借金がどれくらいあるのかについて見ていきましょう。
長野県の1世帯あたりの負債現在高は、全国第27位と比較的低い方の順位であり、他の都道府県と比べて負債の少ない地域であると言えるのではないでしょうか。 1世帯あたりの住宅・土地のための負債は全国第23位で、平均的な額の負債に留まっています。住宅・土地以外の負債も全国第27位と少ない方であると言えるでしょう。
住宅・土地以外の負債として考えられるのは、マイカーローン、そしてカードローンやキャッシングなどですが、長野県は面積が広く、移動手段は自家用車を利用することが多い車社会であるため、マイカーローンの支出がこの項目の大部分を占めていると思われます。
しかし、それだけではありません。 長野県では、パチンコやスロットにハマってしまい、消費者金融から借金をしてしまう人が年々増加し、問題となっているのです。
パチスロ店での支出も、見過ごすことの出来ない住宅・土地以外の負債でしょう。 長野県には公営競技場が全く存在しないため、競馬などのギャンブルにハマる人が少ない分、パチスロを趣味とし、大金を使ってしまう人が多いのです。 大当たりすればたった数時間で何万円も手に入りますが、逆に大負けすれば1日で数十万円を失うこともあるのがパチスロの恐ろしさです。 パチスロは気分転換にもなりますが、ハマりすぎて借金などしないよう、節度を持って楽しみましょう。
そして、長野県の1世帯あたりの負債現在高で最も順位の高い項目が、月払い・年払いの負債であり、全国ワースト7位となっています。 月払い・年払いの負債としては、自動車保険、新聞の購読料、習い事の月謝などが考えられるでしょう。車社会である長野県では、自動車保険への加入は必要不可欠であるため、この項目の負債の多さに繋がっているとみて良いでしょう。
また、のどかな自然の風景が広がる長野県では、昔ながらの近所づきあいや交流を大事にしている面があり、習い事をしている方も多いと推測出来ます。
長野県の1世帯あたりの貯蓄残高について
続いて長野県の1世帯あたりの貯蓄残高について見ていきましょう。
長野県の現在残高は、全国第26位と、平均的な順位となっており、特に貯蓄に力を入れているとは言い難いです。
しかし、自由に出し入れ出来る通貨性預貯金の額の順位が全国第26位に対し、長期的な預金である定期性預貯金の順位は全国第17位、生命保険などは全国第15位であり、毎月決まった額をコツコツと積み立てて貯めていくのが得意な県民性が伺えます。
有価証券の保有率の順位も全国第29位と高くなく、投資にも消極的であり、リスクをおかしてまでも貯蓄を増やすのではなく、着実に、そして堅実に増やしていくのが長野県民なのかもしれません。