長野県は、本州の内陸部に位置しており、人口約2076000人で(2017年10月現在)、全国で16番目に人口の多い都道府県です。 新潟県、群馬県、埼玉県、山梨県、静岡県、愛知県、岐阜県、富山県と、8つもの都道府県と接していて、面積は北海道、岩手県、福島県に次いで全国第4位の広さを誇ります。
飛騨山脈、木曽山脈、赤石山脈など、標高3000mを越える山々が連なる長野県は「日本の屋根」とも呼ばれており、山々に囲まれた土地や気候を活かした高原野菜の栽培が盛んで、レタス、セロリ、ハクサイなどは特に生産量が多いです。 果物の栽培にも適しており、リンゴやブドウが有名ですね。 蕎麦が美味しいことでも知られています。
また、長野県には軽井沢をはじめ、善光寺、国宝松本城、戸隠神社奥社、白糸の滝など、様々な観光スポットがあり、全国から大勢の人々が訪れる活気のある県です。
1998年に開催された長野オリンピックで一躍脚光を浴び、世界的にも有名な都道府県となりました。 今回はそんな長野県民の借金問題の特徴や貯蓄の傾向について見ていきたいと思います。
長野県の世帯数ランキングとその内訳
長野県の世帯数は、人口のランキングと同順位の全国第16位であり、多い方であると言えます。
持ち家率ランキングは全国第25位であり、持ち家率は77.7%となっています。 ちなみにこの数値は、埼玉県と全く一緒であり、長野県と埼玉県のマイホームの持ちやすさは同程度と考えて良いでしょう。
しかし、大きく異なっているのは1世帯あたりの年間収入ランキングの順位で、埼玉県が9位であるのに対し、長野県は20位と、そこまで高い水準ではありません。 このことから、もし1世帯あたりの年間収入の額が増えたとすれば、長野県の持ち家率ランキングの更なる向上に繋がるだろうと考えられます。
長野県の1世帯あたりの負債現在高
次に長野県の1世帯あたりの負債現在高、つまり借金がどれくらいあるのかについて見ていきましょう。
長野県の1世帯あたりの負債現在高は、全国第27位と比較的低い方の順位であり、他の都道府県と比べて負債の少ない地域であると言えるのではないでしょうか。 1世帯あたりの住宅・土地のための負債は全国第23位で、平均的な額の負債に留まっています。住宅・土地以外の負債も全国第27位と少ない方であると言えるでしょう。
住宅・土地以外の負債として考えられるのは、マイカーローン、そしてカードローンやキャッシングなどですが、長野県は面積が広く、移動手段は自家用車を利用することが多い車社会であるため、マイカーローンの支出がこの項目の大部分を占めていると思われます。
しかし、それだけではありません。 長野県では、パチンコやスロットにハマってしまい、消費者金融から借金をしてしまう人が年々増加し、問題となっているのです。
パチスロ店での支出も、見過ごすことの出来ない住宅・土地以外の負債でしょう。 長野県には公営競技場が全く存在しないため、競馬などのギャンブルにハマる人が少ない分、パチスロを趣味とし、大金を使ってしまう人が多いのです。 大当たりすればたった数時間で何万円も手に入りますが、逆に大負けすれば1日で数十万円を失うこともあるのがパチスロの恐ろしさです。 パチスロは気分転換にもなりますが、ハマりすぎて借金などしないよう、節度を持って楽しみましょう。
そして、長野県の1世帯あたりの負債現在高で最も順位の高い項目が、月払い・年払いの負債であり、全国ワースト7位となっています。 月払い・年払いの負債としては、自動車保険、新聞の購読料、習い事の月謝などが考えられるでしょう。車社会である長野県では、自動車保険への加入は必要不可欠であるため、この項目の負債の多さに繋がっているとみて良いでしょう。
また、のどかな自然の風景が広がる長野県では、昔ながらの近所づきあいや交流を大事にしている面があり、習い事をしている方も多いと推測出来ます。
長野県の1世帯あたりの貯蓄残高について
続いて長野県の1世帯あたりの貯蓄残高について見ていきましょう。
長野県の現在残高は、全国第26位と、平均的な順位となっており、特に貯蓄に力を入れているとは言い難いです。
しかし、自由に出し入れ出来る通貨性預貯金の額の順位が全国第26位に対し、長期的な預金である定期性預貯金の順位は全国第17位、生命保険などは全国第15位であり、毎月決まった額をコツコツと積み立てて貯めていくのが得意な県民性が伺えます。
有価証券の保有率の順位も全国第29位と高くなく、投資にも消極的であり、リスクをおかしてまでも貯蓄を増やすのではなく、着実に、そして堅実に増やしていくのが長野県民なのかもしれません。
借金問題を解決するには
多額の借金を抱えてしまい多重債務状態に陥って首が回らなくなってしまった時、真っ先に思いつくのが「自己破産」なのではないでしょうか。 自己破産は有名な債務整理の方法ですが、実はその他にも借金問題を解決する方法があるのです。
まず、一つ目が「任意整理」です。 任意整理は、債権者と話し合いを行い、交渉によって借金の減額を行う方法で、裁判所などを通す必要がないため、もっとも簡単に実行可能な手続きです。 しかし、相手方が減額の要求に応じてくれない場合も多いです。
次に「個人再生」という方法があります。 マイホームを所有している方にお勧めなのがこの個人再生です。 個人再生なら、住宅ローン以外の借金を大幅に減額することが可能である、つまり、マイホームを手放す必要がないのです。 しかし、今後も継続した収入が見込めることや、借金総額が5000万円を越えないことなどの条件があり、手続きも大変複雑です。
そして最後の手段として考えたいのが、冒頭でも触れた「自己破産」です。 裁判所に破産申し立てをし、破産者となり免責を受ければ、借金が全て免除されますが、マイホーム、マイカーをはじめとした一定額以上の財産を手放す必要があるため、ゼロからのスタートとなります。 とはいえ、借金の悩みから解放されて新しい人生を始められるというのは、何よりも大きなメリットでしょう。
このように、自己破産の他にも、任意整理、個人再生と、主に3つの債務整理の方法があることがおわかりいただけたかと思います。 しかし、どの方法にもメリット、デメリットの両面が存在するため、どの方法を選択するかは、弁護士や司法書士などの専門家に依頼し、アドバイスを受けるのが望ましいでしょう。 専門家であれば、複雑な手続きや交渉事なども引き受けてくれるため、借金問題の早期解決が期待できます。
長野県では、以下のような場所で借金や債務整理に関する無料相談を行っているので、借金問題でお悩みの方はまずは相談だけでもしてみることをお勧めします。
消費生活センター
長野市新田町1485-1 長野市もんぜんぷら座4階
026-224-5777
市民相談課消費生活センター
松本市丸の内3番7号
0263-36-8832
生活環境課消費生活センター
上田市大手1丁目11番16号
0268-22-4140
法テラス長野
長野市新田町1485-1 長野市もんぜんぷら座4階
0503383-5415