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宮城県は、東北地方の中心に位置しており、人口約232万人で(2017年11月現在)、全国で14番目に人口の多い都道府県です。
北は岩手県と秋田県、西は山形県、南は福島県と接していて、東部は太平洋に面しているため、漁業が盛んであり、サンマ、カジキ、カツオ、マグロなどが漁獲され、日本屈指の水揚げ量を誇っています。
また、奥羽山脈の麓に広がる広大な平野を活かした農業も盛んで、ササニシキやひとめぼれなどを生産しており、米どころとしても知られています。
宮城県は観光地としても人気があり、日本三景の一つである松島や、伊達政宗像で有名な青葉城址、国宝である瑞巌寺など、美しい景観を楽しめるスポットが数多く存在します。 食べ物も美味しく、特に牛タンが有名ですね。 ずんだ餅をはじめとしたずんだスイーツも宮城ならではでしょう。
今回はそんな宮城県民の借金問題の特徴や貯蓄の傾向について見ていきたいと思います。
宮城県の世帯数
宮城県の世帯数は、全国第14位で、人口のランキングと同順位で、多い方であると言えます。
しかし、持ち家率ランキングは、全国第39位と、人口や世帯数のランキングである14位を大きく下回っており、全国的に見てもかなり下位の方なので、マイホームを持つのが非常に困難な都道府県であると考えられます。
その要因としては、やはり2011年の東日本大震災の影響が大きいと言えるでしょう。 震災で家を失ってしまったり、津波の被害に遭ってしまった被災者の方など大勢いらっしゃいますが、復興が進んできた現在、そういった方たちにとって、高台の住宅地は大変人気が高く常に需要があり、供給がなかなか追いつかない状態です。 そのため、宮城県では地価が高騰しており、マイホームを持ちたくても難しい状況が依然として続いています。
また、持ち家に対する意識も震災前と震災後では変化してきていて、特に高齢者などは、一軒家に住むよりも災害公営住宅で暮らしたいと考える人が増えていることも、持ち家率の低下に繋がっているのではないでしょうか。
そして、宮城県の年間収入ランキングが全国第29位と、下位の方であることも見逃せない要因の一つです。 年間収入が低ければ、地価が高騰している宮城県でマイホームを購入することは大変困難なことでしょう。 このような背景があり、宮城県では持ち家率が低いものと考えられます。
宮城県の1世帯あたりの負債現在高
次に宮城県の1世帯あたりの負債現在高、つまり借金がどれくらいあるのかについて見ていきましょう。
宮城県の1世帯あたりの負債現在高は、全国第19位となっており、どちらかというと負債が多い方の都道府県であると言えます。 その中でも特に多いのが住宅・土地以外の負債で、全国ワースト8位という順位です。
住宅・土地以外の負債として考えられるのは、マイカーローンやカードローン、キャッシングなどですが、宮城県は車社会ですから、自家用車のローンにどうしてもお金がかかってしまうものと推測できるでしょう。
また、宮城県では、パチンコやスロットにハマってしまい、消費者金融から借金をしてしまう人が年々増加していることも問題となっています。
パチスロ店での支出も、見逃すことの出来ない負債の一つなのではないでしょうか。
宮城県は、仙台市の中心部などは、東北で最も栄えているといってもいいほどの都会ですが、その周辺から少し外れるとのどかな自然の風景が広がっており、パチスロが唯一の娯楽という県民も少なくないです。 少額の金額で趣味の範囲で楽しむぶんには問題ないのですが、パチスロというのは依存性が高いギャンブルなので、そのために借金などすることがないよう十分に注意しましょう。
一方、1世帯あたりの住宅・土地のための負債は全国第22位と、全国平均より少し高い順位ですが、宮城県の近年の地価の高さを考えると仕方が無いのかもしれません。
また、月払い・年払いの負債は全国第24位と平均的な順位を保っています。 月払い・年払いの支出としては、自動車保険や新聞の購読料、習い事の月謝などが該当しますが、前述したように宮城県は車社会であるため、自動車保険の支払いは必要不可欠と言えるでしょう。
宮城県の1世帯あたりの貯蓄残高について
続いて宮城県の1世帯あたりの貯蓄残高について見ていきましょう。 宮城県の現在残高は、全国第43位と非常に低く、貯金や貯蓄はあまり得意ではない都道府県であるとデータ上は読み取ることが出来ます。有価証券の保有率なども全国第41位と、投資にも消極的です。
しかし、東日本大震災の影響は未だに大きく、貯蓄にや投資にまで回す余裕のない世帯も多いのではないでしょうか。 そのような状況の中で、月々一定の額を積み立てていく長期的な預金である定期性預貯金の額は全国第46位とワースト2位であるものの、自由に出し入れ出来る通貨性預貯金の額は、全国第17位と高いほうであり、特にゆうちょ銀行への通貨性預貯金の額に至っては全国第7位と上位を誇っています。
このことから、宮城県民は決して貯蓄に力を入れていないわけではなく、必要な時にいつでも必要な分のお金を引き出せるように備えることの出来る、堅実な県民性を持っていると考えることが出来るのではないでしょうか。
借金問題を解決するには
借金の悩みはなかなか人に相談し難く、多額の借金を抱えてしまうと、支払いに一生追われ続けるのではないかと考えて思いつめてしまう方も多いでしょう。 しかし、借金問題は必ず解決する方法があるのです。
ここからは、そのための代表的な3つの方法を紹介していきたいと思います。 まず、一つ目は「任意整理」という方法で、借金の額が比較的少ない人に適していると言われています。 これは債権者と話し合いをすることにより借金の減額を試みる方法であり、特に難しい手続きはありませんが、交渉がうまくいかない場合もあるというデメリットもあります。
二つ目は「個人再生」という方法で、マイホームを手放したくないという人に向いています。 なぜなら、個人再生であれば、住宅ローン以外の借金の減額が可能なため、マイホームを手放す必要がないからです。 ギャンブルや浪費での借金でも利用できるというのも大きな特徴でしょう。 しかし、手続きは複雑であり、一定の支払い義務は残ります。
そして最後に紹介する方法が「自己破産」です。 借金が全て帳消しになるという多大なメリットがありますが、マイホームやマイカーを始め、一定以上の財産を手放さなくてはならないため、最終手段として考えたい方法です。 また、裁判所に破産申し立てをし、破産者となり、免責してもらうなど、手続きが非常に複雑になります。
このように、借金問題を解決する債務整理の方法は大きく分類して3つありますが、どの方法が適しているのかは、今後の人生に大きく関わってくることであり、自分で判断するのはとても難しいことなので、弁護士や司法書士などの専門家に相談し、アドバイスを仰ぐのが望ましいです。 専門家であれば、任意整理における交渉や、個人再生や自己破産の複雑な手続きを行う際も、スムーズに進めてくれるでしょう。 宮城県では、以下の場所で借金や債務整理に関する無料相談を行っているので、借金でお悩みの方はまずは相談だけでもしてみることをお勧めします。
宮城県消費生活センター
宮城県仙台市青葉区本町3丁目8番1号
022-261-5161
仙台弁護士会相談センター
仙台市青葉区一番町2-9-18 仙台弁護士会館1階
022-223-2383
法テラス宮城
仙台市青葉区一番町3丁目6番1号 一番町平和ビル6階
050-3383-5535