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秋田県は、東北地方の北西部に位置しており、2018年4月現在、約985,000人が暮らしている、全国で38番目に人口が多い都道府県です。 北は青森県、東は岩手県、南東は宮城県、南は山形県と接しており、西部は日本海に面しています。
日本有数の豪雪地帯であり、その豊富な雪解け水を活かした稲作が盛んで、中でも「あきたこまち」は、秋田県を代表するブランド米として全国的に有名ですね。 米以外にも、食べ物が美味しい都道府県として知られており、きりたんぽ、しょっつる鍋、稲庭うどん、比内地鶏などは、秋田を訪れた際は是非食べておきたい名物です。
観光では、日本一の深さを誇る湖である田沢湖をはじめ、男鹿水族館、十和田湖、なまはげ館、角館武家屋敷、乳頭温泉郷など、美しい景色が楽しめる数多くのスポットがあり、毎年大勢の人々が訪れています。 今回は、そんな秋田県の借金問題の傾向や、貯蓄の特徴などについて探っていきたいと思います。
秋田県の世帯数ランキングとその内訳
秋田県の世帯数ランキングは、全国第38位と、人口のランキングと同順位であり、人口の多さと世帯数とが比例している都道府県であると言えます。
そして、持ち家率ランキングは、全国第18位と平均より高い順位であり、秋田県はマイホームを所有しやすい都道府県であると考えてよいのではないでしょうか。 持ち家率が高い都道府県の特徴としては、年間収入ランキングが高順位であることが挙げられますが、秋田県の年間収入ランキングは、全国第23位と平均的な水準であり、決して高いとは言えません。
それでは、なぜ秋田県の持ち家率ランキングは平均より高いのでしょうか。 その理由として考えられるのは、秋田県の地価が低いことです。 国土交通省の調査によると、2017年における秋田県の地価ランキングは、なんと全国第47位、ワーストワンという結果でした。 地価が低ければ、土地代の負担は少なくて済むため、マイホームを建てるための土地を購入しやすいものと考えられます。
しかし、土地代が安いというのは、一見良いことのようにも思えますが、これは人口の減少による過疎化が進んでいる影響であり、どうにかしなければならない秋田県の課題の一つでしょう。 また、近年、特に若者の間で持ち家志向が低下しており、賃貸でも十分と考える人が多い中、地方都市である秋田県は、「結婚し家庭を持ったならば、家を建ててこそ一人前」という考え方が根強く残っていることも、持ち家率の高さに繋がっているものと思われます。
秋田県の1世帯あたりの負債現在高
次に、秋田県の1世帯あたりの負債現在高について見ていきましょう。 負債現在高とは、つまり借金がどのくらいあるのかということです。
秋田県の1世帯あたりの負債現在高は、全国第36位と、低い方の順位であり、負債の少ない都道府県であると言えるでしょう。
その内訳を見てみると、最も多い項目が1世帯あたりの月払い・年払いの負債であり、全国第2位と高順位になっています。
月払い・年払いの負債としては、自動車保険の支払い、新聞の購読料、習い事の月謝などが考えられますが、秋田県は車社会であるため、自動車保険への加入は必須とも言えるので、その負担が大きいものと思われます。
秋田県民は、人と人との繋がりを大事にし、地域に根差した生活を送っている人が多いため、地元秋田のニュースが多く掲載されている地方紙を購読している家庭も多いのではないでしょうか。
一方、1世帯あたりの住宅・土地のための負債を見てみると、全国第35位と、低い順位となっています。 持ち家率ランキングが全国第18位でありながら、住宅・土地のための負債がこれだけ少ないということは、やはり秋田県は地価が低く、少ない負担でマイホームを所有出来るということを物語っているのではないでしょうか。
1世帯あたりの住宅・土地以外の負債は全国第41位と、こちらも非常に低い方の順位です。 住宅・土地以外の負債としては、マイカーローン、カードローン、キャッシングなどが考えられますが、前述の通り、秋田県は車社会であるため、マイカーローンがその大半を占めていると考えてよいでしょう。
しかし、本当にそれだけなのでしょうか？ 近年、秋田県では、パチンコやパチスロにハマってしまい、消費者金融から借金をしてしまう人が増加し、問題となっているのです。
パチンコやパチスロでの支出も、見過ごすことの出来ない住宅・土地以外の負債の一部なのではないかと思われます。
秋田県のような地方都市では、娯楽が少ないため、パチンコが趣味であるという人も少なくありません。 打ちたいと思えば、毎日でも通うことの出来る、最も敷居が低く、最もハマりやすいギャンブルがパチンコなのです。 大負けしてしまい、「パチンコはもうこれきりにしよう…」、と思っても、次の日もパチンコ屋は営業しており、勝った時の興奮を思い出して誘惑に負け、つい通ってしまうものです。 更には、負けても、「次にまたパチンコで取り返せばいいんだ！」、と思うようになってしまい、借金をするのにも抵抗がなくなり、パチンコをするための少額の借金を重ねるうちに、多重債務に陥ってしまう人が多いといいます。 パチンコは、上限金額を決めて少額で楽しむ分には良い気分転換にもなりますが、店内の音や熱気に高揚してしまい、つい大金を使ってしまうため、十分に注意しましょう。
秋田県の1世帯あたりの貯蓄残高について
続いて秋田県の1世帯あたりの貯蓄残高の詳細を見ていきましょう。
秋田県の1世帯あたりの貯蓄現在高は、全国第36位と低い方の順位であり、秋田県民は、貯蓄にはあまり力を入れていないように思われます。 その内訳をみてみると、自由に預け入れや引き出しが出来る通貨性預貯金の額は全国第43位と非常に低く、毎月決まった額のお金を積み立てていく預金である定期性預貯金の額は全国第33位と、こちらも決して高いとは言えない順位でした。
有価証券の保有率も全国第40位と、投資にも消極的です。
以上のようなデータを見ると、秋田県はやはり貯蓄はあまり得意ではない都道府県であるかのように思えます。
しかし、秋田県は負債現在高が少ない都道府県でもあるのです。 負債が少ないということを加味すると、秋田県は一概に貯蓄が苦手であるとは言いきれず、貯金は少ないながらも借金をせずに生活していくことを重要視し、収入に見合った生活をしている堅実な県民性を持っているという見方も出来るのではないでしょうか。
借金問題を解決するには
借金問題は、プライベート且つデリケートなことであり、なかなか他人に相談できないものです。 一人で悩んでいるため、解決方法がわからず、借金をまた借入した新たな借金で返済してしまい、多重債務で首が回らなくなってしまったという失敗をよく耳にします。
しかし、多重債務へ陥ってしまった場合でも、解決の糸口は必ずあるため、まずは借金問題を解決する債務整理の主な3つの方法について学んでおきましょう。
一つ目は「任意整理」という方法で、比較的借金の額が少ない人に適していると言われています。 任意整理は、債権者と交渉し、借金や利息の減額を試みる方法で、最も簡単に行えるのが強みです。 しかし、知識や経験のない素人が交渉しようとしても、話し合いは決裂してしまうことが多いという欠点があります。
二つ目は、「個人再生」という、マイホームを所有している秋田県民に是非お勧めしたい方法です。 なぜなら、個人再生は、住宅ローン以外の債務を大幅に減額することが可能なため、マイホームを手放す必要がないという大きなメリットがあるからです。 せっかく秋田県で手に入れたマイホームは、手放したくないものですよね。 ギャンブルや浪費での借金でも利用できるというのも特徴の一つです。
しかし、個人再生の手続きは大変複雑であり、一人で行うのはとても難しいことや、借金の総額が5000万円を超えないこと、今後も安定した収入が見込めることなどの厳しい条件があります。
三つ目は、「自己破産」という有名な方法で、耳にしたことがある方も多いかと思います。 自己破産は、裁判所に破産申し立てをし、破産者となり、免責を受けることで、全ての借金を免除してもらう手続きのことであり、その代わりに、マイホームやマイカーをはじめとした一定額以上の財産は全て失ってしまうことになります。 簡単に言えば、財産を全て失う代わりに、借金も0になるということですね。 財産を全て失う、ということで躊躇する方も多いですが、生活に欠かすことの出来ない家具や衣類などは残しておくことが出来ますし、借金の悩みから解放され、新しい人生を始められるというのは、大変大きなメリットなのではないでしょうか。
自己破産の欠点は、必要な書類が多く手続きも段階を踏まなければならないので、一人でやるには非常に難しくて時間がかかること、しばらくは(5年以上)は新たなクレジットカードが作れないことなどが挙げられます。
このように、借金問題を解決する債務整理には主に3つの方法があることを紹介しましたが、どの方法を選択するべきかは、今後の人生を左右する大事な問題であるため、弁護士や司法書士などの専門家に依頼し、アドバイスを求めるのが望ましいでしょう。
専門家であれば、面倒な書類の作成や手続きもサポートしてくれますし、難しい交渉も代わりに行ってくれるので、借金問題の早期解決に繋がります。
秋田県では、以下のような場所で借金に関する無料相談を行っていますので、借金問題や多重債務でお悩みの方は、まずはお早めに相談だけでもしてみることをお勧めします。
秋田県生活センター
秋田市中通2-3-8 アトリオン7階
018-835-0999
秋田市市民相談センター
秋田市山王一丁目1-1
018-866-2016
能代市消費生活相談所
能代市上町1-3 第4庁舎1番窓口
0185-89-2132
大館市市民部市民課市民相談室
大館市字中城20番地
0186-43-7044
田県弁護士会「サラ金・クレジット法律相談センター」
秋田県秋田市山王6-2-7 弁護士会館
018-896-5599
司法書士総合相談センター（電話相談）
018-824-0055
法テラス秋田
秋田市中通5-1-51 北都ビルディング6F
050-3383-5550