借金のブラックリストとは?掲載デメリットと掲載期間を解説
債務整理をすると「ブラックリスト」に掲載されてしまいますが、その影響を正しく理解すれば決して怖いものではありません。…[続きを読む]
近年のスマホ(スマートフォン)はどんどん高額になってきています。
新しい機種が登場し、買い替え・機種変更を検討する際は、ほとんどの方が本体料金の分割払いを選択するでしょう。
この時、以下のような事態に直面するケースがあります。
この記事では、スマホの買い替えができない(機種変更できない)原因や、割賦審査に通らない場合の対処方法をお伝えします。
目次
スマホ・携帯電話の本体を購入する際、方法としては「一括払い」「分割払い」の2つがあります。
一括払いの場合、購入と同時に本体価格全額を現金やクレジットカードで支払うことになります。
一括払いならば、例えばクレジットカードの利用上限に問題があるなどの特殊なケースを除き、本体を購入できないという事態は起こりません。
しかし、スマホの本体代金が高騰している今、多くの方は月々の通信契約料と一緒に本体代金を分割払いしているケースが多いでしょう。
分割払いの場合は、「割賦販売法」の適用があり、信用審査が義務付けられています。
信用審査とは、クレジットカードやローンの審査と同様に、申し込みを受けたキャリアが信用情報機関等のデータを照合し、申込者にこれまでに支払いの滞納・債務整理などの金融事故情報がないかをチェックすることです。特に、クレジットカード支払いの遅滞やローンの延滞、携帯電話の強制解約などの履歴をチェックされるでしょう。
もしこの審査で、「問題あり」となってしまった場合には、審査担当者が分割払いの審査を通すことは通常ないと思われます。
つまり、分割払いを認めてもらうには信用審査に通らなければならず、「信用情報機関に事故情報が登録されていない」ことが必要であると覚えておきましょう。
機種変更と新規契約では、審査の厳しさに違いが出てきます。具体的には、新規契約の場合は信用審査が厳しいようです。
機種変更の場合の審査で重要視されるのは、毎月の支払いを滞りなく行っているかどうかという点です。前回の割賦契約中に支払いの延滞がなかったか、強制解約がなかったかなどが審査項目となります。
一方、新規契約の場合は携帯電話会社に情報がないため、過去の履歴を調べるためには信用情報機関の信用情報に頼る必要があり、どうしても信用審査が厳しくなりがちです。
スマホの本体価格は年々高額になっています。例えば、2023年末に発売されて話題になったiPhone15ですが、これは定価の本体価格が124,800円(税込)〜となっています。
つまり、スマホはパソコン並に高価な品物となっているのです。
そんな中、10万円以下のスマホに関しては、以下のような割賦販売法の特例により、簡易の審査で良いことになっています。
携帯電話やスマホは、今や現代の必需品です。そこで、携帯電話・スマホについても、10万円以下ならば支払可能見込額調査は不要であり、信用情報機関の情報を参照されないこともあります。
「支払可能見込額」の調査について、具体的には審査の際に、「年収から生活維持費、クレジット債務などを除き、返済履歴、商品の担保価値など様々な要素を総合的に勘案して、年間支払可能見込額が算定される」ことが義務付けられています。
しかし、それでも信用情報機関の情報を確認するかどうかは携帯会社の自由ですので、確かに審査に通りやすくなる可能性はありますが、10万円以下の携帯電話・スマホを購入する際でも分割審査に落ちてしまう可能性も大いにあることを覚えておきましょう。
では、携帯電話・スマホの分割審査に通らない具体的な理由はどこにあるのでしょうか。
まず考えられるのが、今現在携帯料金(電話料金)を滞納しているケースです。
今現在の携帯料金さえ払えていないのならば、新しい機種に変えても支払い能力がなく滞納をするだろうと思われてしまうのは仕方ありません。
携帯料金を滞納している場合、当然ながら現在契約している携帯電話事業者の分割審査は通りません。
また、他のキャリアであっても、滞納情報は各事業者間で共有されていますので、滞納を解消しない限り分割購入はできないでしょう。
携帯料金以外にも、クレジットカード(キャッシング)や消費者金融からの借入、車・住宅ローン等の滞納を行っているケースでは、通常審査に通りません。
借金の滞納があるという事実は、あらゆる審査の際にどうしても悪影響となります。
携帯電話・スマホを分割購入したいならば、まずこれらの滞納を解消することを目指しましょう。
今現在携帯料金の滞納がなくても、過去に滞納していた履歴があるケースでは、信用不足で審査落ちになる可能性があります。
過去に契約したことがないキャリアであっても、特に新規契約の場合は信用情報機関の情報を重視するため、他の携帯電話事業者での滞納履歴も筒抜けになります。
また、強制解約経験があるケースでは、強制解約になったキャリアの審査に永続的に通らないと考えるべきです。
強制解約になったということは、一度、二度の滞納のみならず、返済を長期で放置したり、契約違反となる行為をしたりしたことが考えられます。
過去に強制解約をした顧客は、そのキャリアにとって契約を結ぶリスクが大きい(信用がない)ということになりますので、新規で分割払いの契約や通信契約を結ぶならば別のキャリアを選ぶようにしましょう。
これまで説明してきた「信用情報機関に滞納などの事故情報が載っている」と言う状態は、俗に「ブラックリストに載っている」などと言います。
そして、ブラックリストには借金の延滞だけでなく「債務整理をした」「破産をした」などの情報も事故情報として記載されます。
債務整理をした方は、ローンが組めないことやクレジットカードを作れないことは承知していると思いますが、携帯電話・スマホの分割払いもできないということは意外と知られていません。
原因は何であれ、ブラックリストに載ってしまっている間は、信用審査が必要な全ての金融機関の審査に通らないと考えるべきです。
スマホの分割審査が通らないのはもちろん、住宅ローンや車のローンなども組むことができないのです。
なお、先述した10万円以下の生活必需品については、このブラックリストの情報を参照しないことができますので、審査に通りやすくなるという仕組みです。
では、分割払いの審査に通らなかった場合、どのように携帯電話やスマホを購入すれば良いのでしょうか。
本体代金を一括払いで購入する場合は、信用審査をされることはありません。
近年のスマホの代金は高額になっているため資金の調達が難儀ではありますが、一括払いならば本体を購入できないという事態は通常起こりません。
現在電話料金を滞納しているという方は、滞納している代金をきっちり支払い、その後でもう一度審査を受けてみてください。滞納金額がそれほど多くない場合や滞納期間が短期だった場合は、これにより審査に通ることがあります。
特に、「一ヶ月分だけ支払えなかった」「銀行口座に入金しておくのをうっかり忘れていた」というようなケースでは、これで対処できるはずです。
すぐに審査に通ることがなくても、今後電話料金の支払いを滞ることなくしっかりと支払いを続ければ、携帯電話会社の信用も戻り、次回の更新時(約2年後)には信用を取り戻せる可能性があります。
電話料金を全て支払った場合でも、滞納を過去に何度も繰り返していたり、債務整理をしたりしてブラックリストに載っているならば、その情報が消えるまでは審査に通らないと考えるべきです。
もっとも、一生通らないというわけではなく、完済や債務整理の認可から約5年〜7年経過すれば、ブラックリストの情報は抹消されます(期間は債務整理の種類によって異なります)。
これにより分割購入審査に通る可能性が高くなりますので、買い替えや機種変更を急がないならば時間の経過を待つのも一案です。
なお、強制解約措置を取られたことがある場合は、該当のキャリアの審査には永続的に通らない可能性が高いです。スマホ本体の購入、通信契約などは全て別のキャリアで行うようにしましょう。
10万円以上のスマホでは、本格的な信用審査があります。
一方、10万円以下の携帯電話・スマホならば簡易審査で済みますので、信用情報機関の情報を参照されず、審査に通る可能性もあります。
逆に言えば、これまで10万円以下の携帯電話・スマホばかり購入しており簡易審査で切り抜けてきた方は、機種変更で10万円以上のスマホに変更すると本格的な信用審査にグレードアップすることになりますので「これまで審査に通っていたのに、急にスマホの分割審査通らなくなった!」という事態が発生するかもしれません。
携帯料金はなんとか支払いたいと思っていても、水道光熱費や家賃、ローンなどの借金を抱え、これらを優先した結果携帯料金の滞納解消にまで手が回らないという方もいらっしゃるでしょう。
携帯料金の滞納を解消できなければ、新たな本体の分割購入は到底できません。
これらの借金問題を根本的に解決するためには、債務整理をおすすめします。
債務整理とは、債権者との直接交渉や裁判所の手続きを通して今ある借金を整理(利息や元本を減額)する合法的な手続きです。
債務整理では、借入先との高度な交渉が必要になったり、裁判所への申立・法的手続が必要になったりするため、弁護士や司法書士などの専門家に依頼することをおすすめします。
なお、債務整理をしても確かにブラックリスト入りにはなってしまうため、その後の携帯電話・スマホの分割購入は難しいままです。
しかし、ブラックリストへの掲載は永続的なものではなく、多くのケースは5年程度で掲載が解除されるため、以降は分割審査にも通りやすくなると考えられます。
診断後は何度でも相談無料
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携帯電話の本体を分割払いする場合は、「割賦販売法」の適用があり、信用審査が義務付けられています。
信用審査とは、クレジットカードやローンを組む際の審査と同様に、信用情報機関にある申込者のデータを参照し、これまでに支払いの滞納・債務整理などの金融事故情報がないかをチェックすることです。
よって、携帯電話やスマホの分割払いの審査に通らない場合、携帯料金の滞納以外にも、クレジットカードや他のローン等の延滞、過去の滞納履歴・強制解約の経験、債務整理をした記録等があること(ブラックリストに載っていること)が原因として考えられます。
特に、10万円以上の分割払いでは審査が厳しくなるため、近年高額になっている携帯やスマホは金融事故情報により審査に通りにくいと考えておきましょう。
審査通過のポイントとしては、今現在滞納がなく支払いを適切に行っていることや、他の借金やローンの返済状況が良好であることが必要です。さらに、安定した収入があることで返済能力が高いと判断される可能性も高まります。
「分割審査に通らない!」という場合は、現在の滞納状態を解消するなど、分割払いの審査において重要なポイントを押さえて対処するようにしましょう。
携帯料金やクレジットカード代金、ローンの支払いなどの借金問題を自力で解決できない場合は、「債務整理」で状況を打開できる可能性が高いですので、一度弁護士や司法書士などの専門家にご相談ください。