石川県は、北陸地方の中央部に位置しており、人口は約1,142,600人で(2018年4月現在)、全国で34番目に人口の多い都道府県です。
南は福井県、東は富山県と岐阜県に接しており、南西から北東に細長い形をしているのが特徴で、北は能登半島となっています。
石川県といえば、重要文化財の宝庫であり、昔ながらの武家屋敷などが数多く現存する、古き良き日本の街並みが魅力的な県です。 景観の美しさと歴史の重みを感じることの出来る、日本三大名園の一つである兼六園、そして金沢城は、特に人気のある観光地として全国的に知られていますね。
その他にも、千里浜なぎさドライブウェイ、のとじま水族館、JR金沢駅、ひがし茶屋街、近江町市場、白米千枚田、金沢21世紀美術館など、たくさんの観光名所があります。
また、輪島塗、九谷焼、加賀友禅、山中漆器などの伝統的工芸品が有名です。 今回はそんな石川県の借金問題の特徴や貯蓄の傾向について見ていきたいと思います。
石川県の世帯数ランキングとその内訳
石川県の世帯数は、全国第35位と、人口の多さのランキングと1位差であり、人口の多さと世帯数とが比例している都道府県であると言ってよいでしょう。
また、持ち家率ランキングは、全国第21位と、平均より、僅かにではありますが上位の方であり、比較的マイホームを持ちやすい都道府県であると考えられます。
その最大の理由としては、石川県の年間収入ランキングが、全国第13位と、高い水準にあることが挙げられるでしょう。 年間収入が多ければ、マイホーム資金へと回す余裕が出来るのは当然のことと言えます。
しかし、同じ北陸地方である新潟県では、年間収入ランキングが石川県より低い全国第18位であるにも関わらず、持ち家率ランキングは全国第14位と、石川県を大きく上回っています。 そう考えると、石川県は、年間収入が多いわりには、持ち家率は低いのではないでしょうか。その原因としては、石川県は観光地として人気があるため地価が高いことが考えられます。
また、石川県は、景観を守るため、建築基準が大変厳しくなっており、他の都道府県と比べてむやみに住宅を建てることが難しい状況にあり、住宅地の需要に比べると、供給は少ないものと推測されます。
このような理由から、石川県は年間収入が多いわりには、持ち家率はそれほど高くないのではないでしょうか。 そして、近年、全国的に若者の間で持ち家志向が低下しており、賃貸で十分と考える石川県民も多いことも原因の一つであると思われます。
石川県の1世帯あたりの負債現在高
次に石川県の1世帯あたりの負債現在高、つまり借金がどれくらいあるのかについて見ていきましょう。
石川県の1世帯あたりの負債現在高は、全国第9位と、残念ながらワースト10に入るほど多くなっています。 1世帯あたりの住宅・土地のための負債は、全国第10位と上位の方であり、持ち家率や地価が高めなぶん、負担が大きいものと推測されます。
1世帯あたりの住宅・土地以外の負債も、全国第12位と高い順位となっています。 住宅・土地以外の負債としては、マイカーローン、カードローン、キャッシングなどによるものが考えられますが、石川県は車社会であるため、マイカーローンの出費がその大部分を占めているものと考えられます。
だからと言って安心するのはどうでしょうか。 実は、石川県では、パチンコやスロットにハマってしまい、消費者金融から借金をしてしまう人が年々増加し、問題となっているのです。
パチンコやパチスロ店での支出も、見過ごすことの出来ない住宅・土地以外の負債の一因なのではないでしょうか。
パチンコは、大当たりすると1日で大金を手にすることが可能です。 しかし、ギャンブルであるため、負けることの方が多いでしょう。 それにも関わらず、一度大当たりしてしまうと、その時の興奮が忘れられず、また大金を手にすることが出来るのではないかと思い、生活費まで注ぎ込んでしまう人も少なくありません。 そして気がついた時には貯金も底を尽き、生きるためのお金すらなくなり、消費者金融で借金をしてしまうことにもなりかねないでしょう。
さらに、借金で得たお金すらもパチンコに注ぎ込んしまうような、ギャンブル依存症の状態になると、あっという間に多重債務に陥ってしまいます。 パチンコは、少額の掛け金で楽しむ分には良い気分転換にもなりますが、ハマりすぎるとこのような危険性があることを十分理解しておきましょう。
また、石川県には金沢競馬場があり、パチンコ以外のギャンブルも身近に存在します。 競馬は、パチンコ以上に大金を賭けることができるため、1度のレースでとんでもない額を失うこともあり、注意が必要です。
一方、1世帯あたりの月払い・年払いの負債は、全国第19位と、他の2項目と比べてそれほど高い順位ではありません。 月払い・年払いの負債としては、自動車保険の支払い、新聞の購読料、習い事の月謝などが考えられますが、車社会である石川県では、自動車保険への加入は必須であるため、その支払いが大部分を占めているものと推測出来ます。
石川県の1世帯あたりの貯蓄残高について
続いて石川県の1世帯あたりの貯蓄残高について見ていきましょう。
石川県の現在残高は、全国第13位と、高い方の順位であり、石川県民は貯蓄に力を入れていることが伺えます。 では、貯蓄内容の内訳はどのようになっているのでしょうか。
自由に出し入れ出来る預金である通貨性預貯金の額は全国第21位とそれほど高くはありませんが、毎月決まった額のお金を積み立てていく預金である定期性預貯金の額は全国第12位と高い順位です。
また、生命保険などの順位は全国第5位、年金型貯蓄の額も全国第5位と非常に高く、万が一何かあった時や、老後のことなどをしっかりと見据えて貯蓄をしている堅実さが見て取れます。
このようなデータから、石川県民は貯蓄に対する意識が高いと考えることが出来るでしょう。 それはやはり、石川県の年間収入の水準が高いからゆえなのかもしれません。
借金問題を解決するには
借金というのは、非常にデリケートな問題で、恥ずかしさもあり、なかなか他人に相談出来ないものです。
だからといって、相談せずに悩み続けているだけでは何も解決しないどころか、日に日に利息が重なっていき、借金はどんどん増えていきます。
しかし、借金問題を解決する方は必ずありますので、まずは借金を減らす債務整理にはどのような方法があるのかを知っておきましょう。
まず検討したいのが、「任意整理」という方法で、比較的借金の額が少ない人に適していると言われています。 任意整理は、債権者と話し合い、交渉することで借金の減額を試みる方法で、裁判所などを通す必要がないため、最も簡単に行うことが出来ます。
しかし、必ずしも交渉が成立するとは限らず、上手くいかないことも多いというデメリットがあります。
次に、マイホームを所有している人にお勧めしたいのが「個人再生」という方法です。 個人再生は、住宅ローン以外の借金を大幅に減額することが可能であるため、マイホームを手放す必要がないのです。 せっかく石川県で手に入れた持ち家を手放したくはないものですよね。 ギャンブルや浪費による借金でも利用出来るというのも個人再生の特徴の一つでしょう。
このように、メリットだらけに思われる個人再生ですが、その手続きは大変複雑であることや、借金の総額が5000万円を超えないこと、今後も継続した収入が見込めることなどの厳しい条件があるなどの欠点があります。
そして、最後の手段として考えたいのが「自己破産」という方法です。 なぜなら、自己破産をすると、財産を全て失ってしまうに等しい状態になるからです。 マイホームやマイカーはもちろん、一定額以上の財産は全て失うことになります。
しかし、その代わりに借金も全て帳消しになるため、多重債務でどうにもならないような場合に非常に有効な手段となります。 借金がゼロになるという大きなメリットはあるものの、手続きが非常に難しく、まずは裁判所に破産申し立てをし、破産者となり、免責を受けるという手順を踏まなければならず、一人で行うことはとても困難でしょう。
以上、借金問題を解決するための主な3つの債務整理の方法を紹介しましたが、どの方法を選択するべきかは、今後の人生に大きく関わってくる問題であるため、弁護士や司法書士などの専門家に依頼し、アドバイスを受けるのが望ましいでしょう。
専門家であれば、交渉ごとや手続きにおいて、豊富な知識を持ってサポートしてくれるため、借金問題の早期解決が期待出来ます。 石川県では、以下のような場所で借金や債務整理に関する無料相談を行っていますので、借金問題でお悩みの方はまずはお早めに相談だけでもしてみることをお勧めします。
クレ・サラ・多重債務 無料法律相談(小松市役所)
小松市小馬出町91番地
0761-24-8071 (第2・第4金曜日10時00分~12時00分)
クレ・サラ・多重債務 無料法律相談(七尾市役所)
七尾市袖ケ江町イ部25番地
0767-53-1112 (第2・第4月曜日13時30分~16時00分)
北陸財務局多重債務者相談
金沢市新神田4丁目3番10号(金沢新神田合同庁舎)
076-292-7951
石川県司法書士会無料面接相談
金沢市新神田四丁目10番18号
076-291-7070(水曜日18時00分~20時00分)
石川県司法書士会電話相談
076-292-8133
NPO法人金沢あすなろ会
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法テラス石川
金沢市丸の内7-36 金沢弁護士会館内
050-3383-5477