北海道は、日本の北部に位置しており、人口約535万人で(2017年1月現在)、全国第8位です。 太平洋、日本海、オホーツク海といった海に囲まれており、面積は日本の都道府県の中で一番の広さを誇ります。
雄大な山々に広大な湿原、美しい湖など、大自然を体感出来る景観と環境が北海道の大きな魅力であり、日本のみならず海外からも、大勢の観光客が訪れます。函館山の夜景や洞爺湖、旭川市旭山動物園、ドラマ「北の国から」でおなじみの富良野のラベンダー畑、新選組ファンなら是非とも訪れたい五稜郭などは特に人気の観光スポットですね。
また、漁業が盛んなため、魚介類が大変美味しいことで有名です。 その他にも、北海道ラーメン、ジンギスカン、ザンギ、石狩鍋、いかめし、スープカレーなどたくさんの名物があり、ご当地グルメが充実しています。 2016年には北海道新幹線も開通し、本州との行き来も格段に便利になりました。
今回はそんな北海道の借金問題の特徴や貯蓄の傾向について見ていきたいと思います。
北海道の世帯数ランキングとその内訳
北海道の世帯数は、人口の多さや面積の広さからも予想が付くように、全国第5位という多さです。 しかし、持ち家率ランキングは、全国第35位と非常に低く、マイホームを持つのが難しい都道府県であるといっても過言ではないかもしれません。
その理由を探ってみると、まず第1に、北海道の1世帯あたりの年間収入の低さが挙げられるでしょう。 北海道の1世帯あたりの年間収入は、約460万円で全国第40位と、非常に低い水準であると言えます。 年収が低ければ、やはりマイホーム資金に回すお金に余裕はなくなってしまいます。
また、北海道は広大な土地があり、札幌を始めとした主要都市以外は地価も低く、一見するとマイホームを持ちやすいかのように思えます。 しかし、主要都市の住宅地以外に、安価で広い家を持てるからといって、そういった場所に一軒家を建ててしまうと、買い物をしたくても近くにスーパーが無かったり、冬は雪かきが大変だったり、雪かきさえどうにもならないくらいの大雪に見舞われると孤立してしまうこともあり、食べ物の確保も難しくなるなど、北海道は大変厳しい環境にあります。
かといって、道庁所在地であり、生活するのに便利な札幌市にマイホームを持ちたいと思っても、北海道はでは札幌市に人口が集中しており、他の市町村に比べて地価も高めで、持ち家を持つのが難しいのです。 このような背景から、北海道は持ち家志向が低く、賃貸で十分と考えている人が多いというのも、持ち家率の低さに関係していると思われます。
北海道の1世帯あたりの負債現在高
次に北海道の1世帯あたりの負債現在高、つまり借金がどれくらいあるかについて見ていきましょう。 北海道の1世帯あたりの負債現在高は、全国第29位と、他の都道府県と比べて負債が少ない地域と言えます。
1世帯あたりの住宅・土地のための負債は全国第28位と平均より低い方であり、これは北海道の持ち家率の低さや土地代の安さを考えると、当然の結果とも言えます。
カードローンやキャッシングなどが該当する住宅・土地以外の負債も、同じく全国第28位で低い方の順位を保っています。 北海道は物価が安いため、住宅・土地以外の負債も低く抑えられるのかもしれません。
しかし、油断は禁物です。 なぜなら北海道では、パチンコやスロットにハマってしまい、消費者金融から借金をしてしまう人が年々増加し、問題となっているからです。
北海道は、札幌市を除けば、商業施設や娯楽が少なく、パチスロが唯一の娯楽であるとも言える市町村も少なくありません。 そのため、時間があるとついパチスロ店に行きたくなり、数万円ものお金を1日で失ってしまうこともあります。逆に、パチスロは、勝った時の利益と興奮も凄いですから、その体験が忘れられず、なかなかやめられなくなってしまうのです。 また、北海道には、帯広競馬場、門別競馬場などの競馬場もあるため、競馬での負債にも気をつけたいものです。
一方、1世帯あたりの月払い・年払いの負債は全国第4位と、ベスト5に入るほど多くなっています。 月払い・年払いの負債としては、自動車保険、新聞の購読料、習い事の月謝などが考えられます。
北海道では、道内のニュースを詳しく知ることが出来るため、新聞を購読している家庭も多いです。 また、人と人との結びつきや近所づきあいといった交流を大事にしている面があるため、習い事をしている人も多く、それらがこの項目の出費の多さに繋がっていると思われます。 そして、北海道の寒さはたいへん厳しく、秋から春までは灯油が必須であるため、灯油の定期配達のための月払いの出費が多いのではないかと推測できます。
北海道の1世帯あたりの貯蓄残高について
続いて北海道の1世帯あたりの貯蓄残高について見ていきましょう。 北海道の現在残高は、全国第39位で、貯金や貯蓄はあまり得意ではない都道府県であると言えるでしょう。年間収入が低いため、貯蓄へと回す余裕が無いのは仕方の無いことかもしれません。
では、貯蓄内容の内訳はどのようになっているのでしょうか。 自由に出し入れ出来る通貨性預貯金の順位は38位、月々決まった額を積み立てていく長期的な預金である定期性預貯金の順位も35位と非常に低い方です。 このことから、北海道民は、銀行への貯金をそれほど重視していないことがわかります。 また、1世帯あたりの有価証券の保有率も全国第44位と非常に低く、投資にも消極的です。
しかし、北海道は、たしかに貯蓄は少ないかもしれませんが、負債も少ない方の都道府県であるため、一概には貯蓄が苦手であると言い切ることも出来ず、貯蓄があることよりも負債がないことを重視し、堅実に生活していると見ることも出来るでしょう。
借金問題を解決するには
借金問題は、返済が終わらない限り解決出来ないと考えている方も多いと思いますが、実は、借金を減額したり、全く無い状態にすることも可能なのです。
もちろん、条件やデメリットなども存在しますが、それよりも、借金問題に怯え、悩まされることなく新たな生活のスタートを切ることが出来るという最大のメリットがあります。
それでは、どのような借金問題の解決方法があるのか見ていきましょう。 借金問題を解決する債務整理には、主に3つの方法があります。
まず一つ目は「任意整理」という方法です。 これは、債権者との話し合いによって借金の減額交渉を試みる手続きであり、裁判所などを通す必要が無いため、もっとも簡単に行うことが可能です。 しかし、必ずしも相手方が減額の要求に応じてくれるとは限らず、交渉が上手くいかないこともあります。
次に「個人再生」という方法がありますが、これは住宅ローン以外の借金を減額することが出来るため、マイホームを手放す必要がありません。 また、ギャンブルや浪費での借金でも利用出来る手続きであるというのも大きな特徴です。 しかし、借金総額が5000万円を超えないことや、将来の収入が見込めることなどの条件があり、メリットが大きい分、手続きも、もっとも難しいとされています。
最後に「自己破産」です。 自己破産は、裁判所に破産申し立てをし、破産者となることで免責を受け、借金が免除される手続きです。 借金が帳消しになりますが、持ち家や車など、一定以上の財産(20万円を超すもの)を手放す必要があるため、借金が無い代わりに財産もない状態になってしまいます。 しかし、借金がゼロになり返済から開放されるというのは大変大きなメリットと言えます。
このように、借金問題を解決する債務整理の方法は様々ですが、どの方法が自分に適しているのか判断するのは難しいため、弁護士や司法書士などの専門家に依頼し、アドバイスを受けるのが望ましいでしょう。 個人再生や自己破産を選択した場合の複雑な手続きも専門家の力を借りれば楽になりますし、任意整理を選択した場合、相手方の消費者金融会社などとも上手く交渉してくれ、借金問題解決への近道となります。
北海道では、以下の場合で借金や債務整理に関する無料相談を行っているので、借金でお悩みの方はまずは相談だけでもしてみることをお勧めします。
北海道財務局多重債務者相談窓口
札幌市北区北8条西2丁目 札幌第1合同庁舎11階 北側
011-807-5144
札幌弁護士会多重債務解決センター
札幌市中央区北1条西10丁目 札幌弁護士会館2F
011-251-7730
新さっぽろ法律相談センター
札幌市厚別区厚別中央2条5丁目 サンピアザ センターモール3F
011-896-8373
釧路市市民協働推進課
北海道釧路市黒金町7丁目5番地 釧路市役所1階市民相談室
0154-31-4504
北海道貸金業苦情相談専用フリーダイヤル
0120-1-78372
環境生活部くらし安全局消費者安全課
011-231-4111